サーバー・ワークステーション用メインメモリーは何が違うのか

ECC とレジスタードバッファに違いあり

メインメモリーには、パソコン用のメインメモリーとサーバー・ワークステーション用のメインメモリーがあります。両者の主な違いは、ECC とレジスタードバッファにあります。

ECC(Error Checking and Correcting)は、メインメモリーで発生したエラーを検出し訂正する機能です。レジスタードバッファは、メインメモリー搭載枚数が多くなった場合にメインメモリーの動作が不安定になる事を防ぐ LSI(大規模集積回路)です。

パソコン用のメインメモリーは、基本的に ECC 非対応であり、レジスタードバッファは搭載されていません。その理由は、どちらも必要性が無いと言えるくらい低いからです。

一方、サーバー・ワークステーション用メインメモリーは、ECC もレジスタードバッファも必要性が高いため、基本的に ECC 対応であり、レジスタードバッファが搭載されています。

パソコン用
メインメモリー
ECC 非対応
レジスタードバッファ非搭載(※1)
サーバー・ワークステーション用
メインメモリー
ECC 対応
レジスタードバッファ搭載(※2)
(※1)Unbuffered メインメモリーと呼ぶ
(※2)Registered メインメモリーと呼ぶ

ECC 対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリーもある

サーバー・ワークステーション用メインメモリーは、ECC 対応かつレジスタードバッファ搭載メインメモリー(ECC Registered)だけではありません。ECC 対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリー(ECC Unbuffered)もあります。

メインメモリーの搭載枚数が少なければ、レジスタードバッファは不要ですし、レジスタードバッファがある事でデータ読み書きにかかる時間が、僅かですが伸びますので、メインメモリーの搭載枚数が少なければ ECC 対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリー(ECC Unbuffered)を使う方が望ましいです。

ただし、サーバー・ワークステーションが ECC 対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリー(ECC Unbuffered)に対応していないと使えません。

ECC 非対応かつレジスタードバッファ搭載メインメモリーは無きに等しい

ECC 非対応かつレジスタードバッファ搭載メインメモリー(Non-ECC Registered)もありそうですが、無きに等しいです。そのため、サーバー・ワークステーションで ECC 非対応のメインメモリーを使用したい場合は、ECC 非対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリー(Non-ECC Unbuffered)、すなわちパソコン用メインメモリーを使用する必要があります。

ただし、サーバー・ワークステーションが ECC 非対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリー(Non-ECC Unbuffered)に対応していないと使えません。

メインメモリーの対応状況は、CPU とマザーボードによって決まってきますが、サーバー・ワークステーションには、ECC 非対応かつレジスタードバッファ非搭載メインメモリー(Non-ECC Unbuffered)に対応していないモデルが見られます。

パソコン用
メインメモリー
Non-ECC Unbuffered
サーバー・ワークステーション用
メインメモリー
ECC Registered
ECC Unbuffered
Non-ECC Registered(※)
(※)無きに等しい

キャンペーン(PR)
マウスコンピューター
安さで勝負する数少ない国内パソコンメーカーのマウスコンピューターでは、「オータムセール」を実施中です。一部のモデルのみですが期間限定で最大50,000円OFFです。
(10月9日迄)
デル
いち早く直販とBTOカスタマイズでの販売方式で大幅なコスト削減を実現したデルでは、「今週のおすすめ製品」を実施中です。対象製品が特別価格でお買い得です。
(実施中)
パソコン工房
BTOパソコン、PCパーツ、周辺機器等を安く販売するパソコン工房では、「決算セール」を実施中です。セール対象BTOパソコンが最大55,000円OFFです。
(10月1日迄)

メインメモリー関連

2023/09/07 更新