両者の違いは、記憶データの保持の仕方にあります。
SRAM は、記憶したデータを保持し続けるために、特に動作を行う必要がありません。SRAM は、フリップフロップ回路を利用して、電流の流れでデータを記憶していますので、電力の供給があって電流が常に流れていれば、記憶データを保持し続けられます。
一方の DRAM は、記憶したデータを保持し続けるために、リフレッシュと呼ばれる動作を行う必要があります。
DRAM は、コンデンサーに電荷を蓄える事でデータを記憶しますが、この電荷は時間が経過すると徐々に逃げていきます。そこで、リフレッシュと呼ばれる電荷を補充する動作が必要となります。
人間に例えると、SRAM は一度覚えたら忘れないが、DRAM はすぐに忘れてしまうため、何度も覚えなおさなければならないという事になります。
SRAM | 記憶データを保持し続けるために、動作を行う必要がない。 |
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DRAM | 記憶データを保持し続けるために、リフレッシュと呼ばれる動作を行う必要がある。 |