CPU - ゲームパソコンの選び方

PC ゲームの製造メーカーは、パソコンの推奨スペックを公開しています。そこに、CPU の性能が記載されていますので、その性能を満たす CPU を搭載するゲームパソコンを選ぶ必要があります。

まだ具体的にプレイする PC ゲームが決まっていなかったり、いずれ新しい PC ゲームのプレイに使用する予定があるなら、できるだけ性能が高い CPU が望ましいです。

PC ゲーム製造メーカー側は、あまりにも要求する CPU の性能が高すぎると、ユーザーがプレイしづらくなってしまうので、最高峰クラスの CPU の性能が推奨となる事はありませんが、性能が高い CPU にしておけば、後にプレイできる PC ゲームの幅が広がります。

また、CPU の技術進歩は速く、数年も経てば最新 CPU と性能差が開き、PC ゲーム側も合わせて推奨する CPU の性能が高くなりますが、性能が高い CPU ほど現役で使える期間が長くなり、性能的な寿命が延びます。

昔は、パソコンの性能がまだまだ発展途上で、短期間で買い換えていかないと満足できないものでしたが、今ではパソコンの性能が進化し、何年も使えるものとなりましたので、パソコンを買い替えせずに長期間使う事を考え、性能的な寿命を延ばすために、高性能 CPU を選んでおくのも選び方の一つです。

CPU のメーカーには、インテル社と AMD 社があります。

現状では、インテル社が圧倒的なシェアを獲得しており、インテル社の CPU 搭載パソコンばかりです。それを反映してか、PC ゲームの推奨スペックを見ると、インテル社の CPU しか記載されていないゲームタイトルが珍しくありません。

このような状況を見ると、AMD 社の CPU は PC ゲームに合わないと思われるかもしれませんが、そのような事はなく、必要な性能を満たしていれば、AMD 社の CPU であっても PC ゲームを正常にプレイできます。

つまり、インテル社、AMD 社どちらのメーカーの CPU を選んでも問題はありません。

主なインテル社 CPU 製品一覧

以下は、インテル社の比較的新しいデスクトップパソコン向け CPU 製品一覧です。性能の高さで大まかに超高性能、高性能、中性能、低性能の4つのクラスに分け、さらに各 CPU 製品に性能レベルを付けています。同じレベルの CPU 製品であれば、性能は同じくらいです。

また、マイクロアーキテクチャごとに分けていますが、マイクロアーキテクチャは簡易に言えば CPU の設計の事であり、新しいマイクロアーキテクチャの CPU は、新しい設計で製造された CPU です。

設計が新しいほど性能と機能が進化しているため、基本的に最新のマイクロアーキテクチャの CPU を選ぶ方が良いですが、技術進歩によって CPU の性能と機能は随分と底上げされているため、1世代や2世代前のマイクロアーキテクチャの CPU を選んでも問題ありません。



インテル社はシェアが大きいだけあって、CPU 製品数は多いです。以下は、上記の CPU 製品で見られるアルファベット文字が表す特徴です。

X

究極のパフォーマンス・プロセッサー。

K

アンロック対応プロセッサー。（倍率固定が解除されているプロセッサー。）

C

アンロック対応プロセッサー。（倍率固定が解除されているプロセッサー。）

R

ハイパフォーマンス・グラフィックス内蔵、BGA1364 パッケージ。

S

低消費電力プロセッサー。

T

低消費電力プロセッサー。（Sよりも低消費電力。）

G

デスクトップパソコン向けプロセッサー。

J

デスクトップパソコン向けプロセッサー。

主な AMD 社 CPU 製品一覧

以下は、AMD 社の比較的新しいデスクトップパソコン向け CPU 製品一覧です。インテル社の CPU 製品の場合と同様に記載しています。



AMD 社はシェアが小さいせいか、CPU 製品数は少ないです。また、AMD 社はインテル社に遅れをとっており、超高性能クラスのインテル社 CPU 製品と競合する CPU 製品がありません。

以下は、上記の CPU 製品で見られるアルファベット文字が表す特徴です。

K

アンロック対応プロセッサー。（倍率固定が解除されている。）

E

TDP が低い。（95W。）

超高性能クラスの CPU は無理に選ぶ必要はない

超高性能クラスの CPU は、非常に性能が高いですが非常に価格が高く、予算度外視で最高の性能を求める方に向いており、PC ゲームのプレイを使用用途とする場合は、無理に選ぶ必要はありません。

超高性能クラスの CPU を選べるほど予算がある場合は、まずはグラフィックス（ビデオチップ）を優先して予算をかけた方が良いです。

無難な選択は高性能クラスの CPU

プレイしたい PC ゲームの推奨スペックを満たす CPU を選ぶのが基本ですが、他の PC ゲームをプレイする予定があったりする場合は、高性能クラスの CPU を選ぶと良いです。高性能クラスの CPU を選んでおけば、どの PC ゲームでも CPU の性能が不足する事は、まずありません。

最低でも中性能クラスの CPU

低性能クラスの CPU であっても、ゲームタイトルによっては十分な性能ですが、高負荷のゲームタイトルだと厳しくなります。中性能クラスの CPU であれば、高負荷のゲームタイトルでも対応できる性能があります。

ただし、高負荷のゲームタイトルによっては解像度や画質設定を高くすると、中性能クラスの CPU では不十分となりますので、できれば高性能〜中性能クラス、または高性能クラスの CPU を選ぶのが望ましいです。

主なインテル社 CPU 製品一覧

以下は、インテル社の比較的新しいノートパソコン向け CPU 製品一覧です。デスクトップパソコン用 CPU 製品の場合と同様に記載しています。



インテル社はシェアが大きいだけあって、CPU 製品数は多いです。

以下は、上記の CPU 製品で見られるアルファベット文字が表す特徴です。

X

究極のパフォーマンス・プロセッサー。

K

アンロック対応プロセッサー。（倍率固定が解除されているプロセッサー。）

Q

クアッドコア搭載プロセッサー。

H

ハイパフォーマンス・グラフィックス内蔵プロセッサー。

U

超低消費電力プロセッサー。

Y

極低消費電力プロセッサー。

M

ノートパソコン向けプロセッサー。

N

ノートパソコン向けプロセッサー。

Z

モバイル・インターネット端末（MID）向けプロセッサー。

主な AMD 社 CPU 製品一覧

以下は、AMD 社の比較的新しいノートパソコン向け CPU 製品一覧です。



AMD 社はシェアが小さいせいか、CPU 製品数は少ないです。また、AMD 社はインテル社に遅れをとっており、超高性能クラスと高性能クラスのインテル社 CPU 製品と競合する CPU 製品がありません。

以下は、上記の CPU 製品で見られるアルファベット文字が表す特徴です。

P

ノートパソコン向けプロセッサーの中で TDP が高い（35W）ノートパソコン向けプロセッサー。

ノートパソコン用 CPU は、消費電力と発熱量を抑えるために性能が犠牲になっている

ノートパソコン用の CPU は、消費電力と発熱量を抑えられているため、全体的に比較するとデスクトップパソコン用の CPU よりも性能が低いです。デスクトップパソコン用の CPU の性能クラスに入れるなら、1クラスは下がると思っておいた方が良いです。

例えば、超高性能クラスのノートパソコン用 CPU は、高性能クラスのデスクトップパソコン用 CPU に匹敵します。

無難な選択は高性能クラスの CPU

無難な選び方の考えは、デスクトップパソコンの場合と同じで、高性能クラスの CPU を選ぶのが無難です。ノートパソコン用 CPU は、デスクトップパソコン用の CPU よりも性能が低いため、デスクトップパソコンでの基準と合わせるなら、超高性能クラスの CPU を選ぶ方が良いですが、価格が非常に高いです。

このような事がありますので、ノートパソコンではデスクトップパソコンと同等の性能を求めると、性能の割りに価格が高くなります。もし性能が高い CPU を選ぶと予算が厳しくなってしまう場合は、デスクトップパソコンへ変えられないか再検討してみるのがおすすめです。

最低でも高性能〜中性能クラスの CPU

ノートパソコン用 CPU は、デスクトップパソコン用の CPU よりも性能が低いため、デスクトップパソコンの場合と違って、最低でも高性能〜中性能クラスの CPU を選ぶのが望ましいです。

それ以下の性能クラスの CPU でも、ゲームタイトルによっては十分な性能ですが、高負荷のゲームタイトルだと厳しくなります。