規格名からも分かりますが、主な違いはデータ転送速度であり、3.0Gbps から 6.0Gbps へ向上しています。
Serial ATA 3.0 Gbps と Serial ATA 6.0 Gbps は、ANSI 規格名と呼びますが、規格名称が長いせいか、以下の呼び方が使われる事が多いです。
ANSI 規格名 | 呼び方 |
---|---|
Serial ATA 3.0 Gbps | Serial ATA II S-ATA2 Serial ATA 300 |
Serial ATA 6.0 Gbps | Serial ATA III S-ATA3 Serial ATA 600 |
以降では、ANSI 規格名を使って記載します。
データ転送速度が速いほど、ストレージのデータ読み書き速度が速くなりますので、Serial ATA 6.0 Gbps の方がパソコンの性能が向上します。
そのため、Serial ATA 6.0 Gbps を選ぶ方が良いですが、ストレージが HDD(Hard Disk Drive)の場合は無理に選ぶ必要はありません。
HDD では内部で機械的動作が伴い、これがボトルネックになってしまうため、Serial ATA 3.0 Gbps から Serial ATA 6.0 Gbps に変わっても、データの読み書き速度の向上幅は小さいです。
しかし、データの読み書き速度は向上しますので、少しでも性能の高さを重視したいなら、Serial ATA 6.0 Gbps を選ぶ方が良いです。
一方、ストレージが SSD(Solid State Drive)の場合は、Serial ATA 6.0 Gbps を選ぶ方が良いです。
SSD は、HDD のように機械的動作が無く、接続規格のデータ転送速度がボトルネックとなりますので、Serial ATA 3.0 Gbps から Serial ATA 6.0 Gbps に変わる事で、データの読み書き速度は大幅に向上します。
ストレージ | 接続規格 |
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HDD | Serial ATA 6.0 Gbps を無理に選ぶ必要無し |
SSD | Serial ATA 6.0 Gbps を選ぶ事を強く推奨 |