動画再生支援機能を実現する技術は、ビデオチップの各メーカーが出しており、nVIDIA 社では PureVideo 技術、AMD 社では UVD 技術、インテル社では Clear Video 技術と呼びます。
動画再生支援機能を利用するには、ソフトウェアが対応している必要があります。動画再生支援機能に対応するとメリットが大きいですが、それぞれの動画再生支援機能に対応するようにソフトウェアを作るとなると、開発の負担が大きくなります。
ソフトウェアから見て、各メーカーの動画再生支援機能が汎用的な1つの機能として使えれば、1つの機能に対応するようにソフトウェアを作れば良いので、開発の負担は大きく減ります。
これを実現するのが、Microsoft 社の OS である Windows の DXVA(DirectX Video Acceleration)と呼ばれる機能です。DXVA は、各メーカーの動画再生支援機能をまとめて、汎用的な1つの動画再生支援機能として扱えるようにします。
つまり、ソフトウェアを DXVA に対応するように作れば、自動的に各メーカーの動画再生支援機能に対応する事になります。DXVA が登場する前までは、ソフトウェアの動画再生支援機能への対応は進みにくいものでしたが、DXVA の登場により多くのソフトウェアが動画再生支援機能に対応するようになりました。
DXVA が無いと、それぞれの動画再生支援機能に対応しなければならない
ソフトウェア | →(対応) | PureVideo |
→(対応) | UVD | |
→(対応) | Clear Video |
DXVA に対応するだけで、複数の動画再生支援機能に対応可
ソフトウェア | →(対応) | DXVA | PureVideo |
UVD | |||
Clear Video |