内蔵 BD ドライブの選び方 - ストレージの選び方

BD とは

DVD から BD へ

BD(ブルーレイディスク)は、DVD 容量の約5倍の容量を持つ光ディスクです。まだまだ DVD はよく使われていますが、BD の値下がりが進んだ事もあり、徐々に DVD から BD への世代交代が進みつつあります。パソコンでは、まだまだ DVD が使われる事が多いため、内蔵 DVD を搭載するモデルがよく見られますが、内蔵 BD ドライブを搭載するモデルもよく見られるようになってきています。

BD の値下がりと共に、内蔵 BD ドライブも値下がっています。内蔵 BD ドライブが登場した頃は、どの製品も価格が何万円もするため多くの予算が必要でしたが、今では1万円を割る製品もあり、購入しやすくなっています。

内蔵 BD ドライブ搭載可否の確認

拡張ドライブベイ

内蔵 BD ドライブをパソコンに搭載するには、拡張ドライブベイ(5インチベイ)が必要です。拡張ドライブベイは、デスクトップパソコンにはありますが、ノートパソコンにはありません。また、デスクトップパソコンでも一体型等、拡張ドライブベイが無い場合もあります。そのため、内蔵 BD ドライブを選んで購入する前に、拡張ドライブベイがあるか確認が必要です。

内蔵 BD ドライブを増設する場合は、空いている拡張ドライブベイ(5インチベイ)が必要です。もし、空いていなければ、既存の内蔵 BD ドライブ等が搭載されている拡張ドライブベイから、取り外して交換する必要があります。

サイズ

拡張ドライブベイがあっても、内蔵 BD ドライブのサイズによっては搭載できない場合があります。内蔵 BD ドライブを正面から見て縦と横のサイズが問題になる事はまずありませんが、問題になるのは奥行きのサイズです。

PC ケースやその内部構造によっては、内蔵 BD ドライブの奥行きのサイズが大きいと、他の PC パーツと干渉等を起こし、搭載できない場合があります。

内蔵 BD ドライブを選び、そのサイズを確認したら、PC ケースを開けて搭載できるか見ておくのが良いです。その際は、内蔵 BD ドライブの奥行きのサイズだけでなく、接続ケーブルによって生じる奥行きのサイズも考慮する必要があります。

接続インターフェースの選び方

内蔵 BD ドライブは、マザーボードと接続するため、内蔵 BD ドライブとマザーボード両者の接続インターフェースの規格が一致している必要があります。

最近では、接続インターフェースの規格 SATA(Serial ATA)が普及し、たいていの内蔵 BD ドライブ、マザーボード両者の接続インターフェースは SATA となっています。念のために、マザーボードの接続インターフェースの規格を確認した方が良いですが、SATA であれば、接続インターフェースが SATA である内蔵 BD を選ぶ事になります。

古いマザーボードだと、SATA の前によく使われていた ATAPI の場合がありますが、接続インターフェースが ATAPI である内蔵 BD ドライブはあまり見られなくなってしまったので、探すのに苦労するかもしれません。

内蔵 BD ドライブとマザーボードの接続インターフェースが異なっても、SATA と ATAPI を変換するアダプタやケーブルがあるため、内蔵 BD ドライブが SATA でマザーボードが ATAPI (逆でも可)でも接続は可能ですが、内蔵 BD ドライブとマザーボードの組み合わせによっては正常に動作しない場合がありますので、接続インターフェースの規格は合わせて選ぶのが無難です。

対応 BD メディアの確認

内蔵 BD ドライブは、内蔵 DVD ドライブのように、対応 BD メディアの違いがあります。 読み込みしかできない内蔵 BD ドライブもありますので、選ぶ時は注意が必要です。やはり、パソコンで使うのであればデータの保存する機会が出てくるでしょうから、書き込み機能も必須と言えます。

内蔵 BD ドライブの CD や DVD への対応ですが、たいていの内蔵 BD ドライブは、DVD ドライブのスーパーマルチドライブと同様に使えます。つまり、CD 、DVD の全規格に対応しており、一般的によく使われている内蔵 DVD ドライブと同様に使えます。ただし、一部の規格に対応していない等の制限が付いてくる場合がありますので、自分が必要な CD や DVD の規格が使用できるかどうかの確認は必須です。

BD メディアの種類

BD ドライブが対応する BD メディアを確認する時は、どのような BD メディアの種類があるのか知っておく必要があります。BD メディアには、以下のような種類に分かれています。

BD メディア 特徴
BD-ROM 再生専用であり、書き込みはできません。
BD-R 一度だけ書き込み可能です。
BD-RE 繰り返し書き込み可能です。
BD-R DL BD-R の容量(25GB)の2倍(50GB)となっており、一度だけ書き込み可能です。
BD-RE DL BD-RE の容量(25GB)の2倍(50GB)となっており、繰り返し書き込み可能です。
BD-R LTH TYPE 製造の際に有機色素が使われた BD であり、これにより製造コストを下げる事ができ、メディア単価が安くなっています。一度だけ書き込みが可能です。
BDXL-R 記録層の数と、1層あたりの容量を増やしており、3層は100GB、4層は128GBです。一度だけ書き込み可能です。
BDXL-RE 記録層の数と、1層あたりの容量を増やしており、3層 100GB です。今のところ4層はありません。 繰り返し書き込み可能です。

全ての BD メディアに対応しているのが理想ですが、使用しなければ対応していなくても問題ありません。さすがに BD-ROM や BD-R、BD-RE に対応していないと困りますが、どの内蔵 BD ドライブも対応しています。

例えば、BD-R LTH TYPE に 対応していない内蔵 BD ドライブがあった場合、BD-R LTH TYPE を使用しないのであれば選ぶのはありです。もし、後に BD-R LTH TYPE を使用する機会が生じても、新たに BD-R LTH TYPE に対応した内蔵 BD ドライブや外付けタイプの BD ドライブを購入する手があります。

読み込み、書き込み速度

内蔵 BD ドライブを快適に利用するには、読み込みと書き込み速度が十分速い事が必須です。内蔵 BD ドライブの読み込み、書き込み速度の向上技術は、まだ発展途上で今後もまだまだ伸びるでしょうが、速度を気にしていてはいつまで経っても買えなくなってしまいます。

ショップで販売されている比較的新しい製品であれば、速度が上位に入るレベルの内蔵 BD ドライブですので、よほど速度を重視しないのであれば、読み込みと書き込み速度にこだわる必要はありません。

ただし、価格が最安値クラスの製品だと速度が遅い BD ドライブの可能性がありますので注意が必要です。やはり速度が速い内蔵 BD ドライブの価格は高いですので、選ぶなら予算が多めに必要です。

ちなみに、BD ドライブの読み込みと書き込み速度ですが、最低でも4倍速くらいは欲しいところです。選べれば8倍速以上がおすすめです。8倍速もあれば、片面1層の BD なら書き込み所要時間は約15分となります。さらに速くして欲しいところですが、BD は技術的に12倍速程度が限界と言われており、 片面1層の BD なら書き込み所要時間を10分切るのは難しいところです。

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2023/09/07 更新