ノートパソコンに見られる Ultrabook とは

Ultrabook は、インテル社が提唱する薄型軽量ノートパソコンのカテゴリーです。Ultrabook は、2011年に発表され、発表当時から数年以内に Ultrabook が広く普及すると予測されました。

当時発表された Ultrabook の概要は、インテル コーポレーション、モバイル利用の拡大と業界の成長機会について説明にて記載されており、一部をそのまま引用すると「薄型で洗練されたデザインに、業界最高水準の性能と応答性、セキュリティー機能を備えた、フル機能の新しい製品カテゴリー」となります。

当時は、デスクトップパソコンからノートパソコンが主流の時代へ入り、さらにタブレット端末が台頭してきており、ノートパソコンとタブレット端末の中間的存在としての普及を狙ったと思われます。また、タブレット端末を競合相手とし、タブレット端末のユーザーを Ultrabook へ引き込む狙いもあったかもしれません。

Ultrabook の機能と利点は、ハードウェアとソフトウェアの技術進歩と共に変更が加えられており、インテルが提唱する Ultrabookにて詳しく記載されています。

2014年5月時点では、Ultrabook には以下の機能と利点があるとされていますが、厳密に決まっている訳ではなく、以下の機能と利点で一部当てはまらないノートパソコンも Ultrabook とされる場合があります。

高い応答性、超薄型

優れた処理速度のインテル Core プロセッサーが搭載され、高い応答性を実現しています。厚さ約 2cm 以下の薄型で軽量のため、高いパフォーマンスを発揮するノートパソコンを気軽に持ち運べます。

お気に入りに瞬時にアクセス

インテル スマート・レスポンス・テクノロジーの導入によって、応答性が大幅に向上しています。インテル スマート・レスポンス・テクノロジーは、使用頻度の高いファイルやアプリケーションを素早く認識し、すぐにアクセスできる場所に保存します。これにより、これらへのアクセスが高速化されるため、時間と電力の節約ができます。

1 台で 2 役

タッチ機能を搭載し、さらにタブレット PC としても使えるよう変形が可能な構造を採用した Ultrabook が登場し、このようなモデルを選べば、ノートパソコンとしてもタブレット PC としても使える1台で2役を実現できます。

世界と常に接続

インテル スマート・コネクト・テクノロジーの導入によって、眠らないオンラインの世界との接続も眠らず、常に最新情報が得られるようになります。インテル スマート・コネクト・テクノロジーは、スリープ状態でも、メールやお気に入りのアプリケーション、ソーシャル・ネットワークを継続的かつ自動的に更新し、スリープ状態から復帰後、すぐに最新情報が得られるようにします。

強化されたセキュリティー

インテル アンチセフト・テクノロジー、インテル アイデンティティー・プロテクション・テクノロジーの導入によって、安全性が向上しています。インテル アンチセフト・テクノロジーは、盗難や紛失を検出し、リモートでシステムを無効化し、Ultrabook を保護します。インテル アイデンティティー・プロテクション・テクノロジーは、ウェブサイトによるユーザー認識を強化し、インターネット上での個人情報窃盗を防ぎます。

瞬時に起動

インテル ラピッド・スタート・テクノロジーの導入によって、起動までの待ち時間が大幅に短縮しています。インテル ラピッド・スタート・テクノロジーは、使用頻度の高いファイルやアプリケーションを素早く認識し、すぐにアクセスできる場所に保存します。これにより、Ultrabook の高速起動が実現できます。