応答速度を重視して液晶モニターを選ぶなら GTG に注目

液晶モニターの応答速度は、1ms 等のように記載されますが、GTG が併記されている場合があります。

この GTG は、Gray To Gray の略であり、応答速度と合わせて GTG が記載されている場合は、中間色から別の中間色への切り替え表示にかかる時間の事を示しているという意味になります。

GTG が記載されていなければ、応答速度は黒から白へ（白から黒へ）の切り替わりにかかる時間の事を示します。

GTG ではない応答速度も十分参考にできますが、実際に液晶モニターを使用すると黒から白へ（白から黒へ）という色の変化が行われる事よりも、中間色から別の中間色への変化が行われる事が多いため、実用的な応答速度は、応答速度 GTG の方が参考になります。

また、技術的には、応答速度 GTG の方が速くするのが難しく、多くの液晶モニターは応答速度 GTG の方が遅いです。

もし、通常の応答速度を参考に選んでしまうと、応答速度 GTG が遅い液晶モニターを選んでしまう可能性があり、選んでしまうと実用上は応答速度 GTG となりますので、想定外に残像が発生して、ぼやけた印象を感じてしまう事につながってしまいます。

そのため、応答速度の速さを重視して液晶モニターを選ぶ場合は、応答速度 GTG を参考にして選ぶ方が良いです。