静的コントラスト比と動的コントラスト比の違い

液晶モニターの仕様等に見られるコントラスト比は、静的（スタティック）コントラスト比と動的（ダイナミック）コントラスト比に分けられます。両者は、コントラスト比の測定方法が異なっています。

まず、コントラスト比についてですが、画面に白色を表示した時の輝度と画面に黒色を表示した時の輝度の比であり、1000:1 のように黒の輝度を1にして表されます。

静的コントラスト比を測定する際は、バックライトを制御せず同じ光量で、白色表示時の輝度と黒色表示時の輝度を測定し、コントラスト比が決まります。

一方の動的コントラスト比を測定する際は、バックライトを制御して光量を調節して、白色表示時の輝度と黒色表示時の輝度を測定し、コントラスト比が決まります。白色表示時には光量を大きくし、黒色表示時には光量を小さくして測定するため、動的コントラスト比は、静的コントラスト比よりも大きくなります。

そのため、静的コントラスト比と動的コントラスト比は別物と認識し、異なる液晶モニターを比較する際は、静的コントラスト比同士、または動的コントラスト比同士で比較する必要があります。