128GB、256GB、512GB と比べると少し容量が小さくなっていますので、オーバープロビジョニングという予備領域を確保している SSD であると推測できます。
Samsung SSD 840 の商品情報を見るとオーバープロビジョニングを採用していることは確かですが、オーバープロビジョニングの比率が異なることが気になります。
Samsung SSD 840 に限らず他のメーカーの SSD も見ると、多くの SSD はオーバープロビジョニングの比率が約 7% です。
(128-120)/120≒0.07 ですので、120GB のオーバープロビジョニングの比率は約 7% です。
(256-250)/250≒0.02 ですので、250GB のオーバープロビジョニングの比率は約 2% です。
(512-500)/500≒0.02 ですので、500GB のオーバープロビジョニングの比率は約 2% です。
250GB が 240GB、500GB が 480GB であれば、Samsung SSD 840 は全てオーバープロビジョニングの比率が約 7% となります。
オーバープロビジョニングの比率が異なることに何か意味があるのではないかと疑問に思いましたが、 PCパーツ最前線:日本サムスンに聞く「最新SSD“840”のこだわり」/ ランダムアクセス高速化に注力、コストパフォーマンスにも自信 によると以下のとおり大きな意味はないようです。
―120GBと、250GB、500GBを比べると、オーバープロビジョニングの領域比率が違いますが、それには何か意味があるのですか?
[岡田氏] 一般的に、SSD容量が増えるほど、あるブロックに対する書き換え回数は減る傾向にあります。250GBや500GBに比べると、120GBは、やはりその点が不利となる可能性があります。
ただ実際には、大きな意味はありません。単純に、数字の語呂を合わせているだけのことです(笑)。例えば、125GBにしてオーバープロビジョニングの領域を減らしたとしても、全く問題のない品質となっています。
125GB にすればオーバープロビジョニングの比率は約 2% となり、Samsung SSD 840 は全てオーバープロビジョニングの比率が約 2% となりましたが、数字の語呂を合わせるために 120GB にしたようです。