業務用途向けでも普及が進む MLC タイプの SSD

性能と信頼性が高くなった MLC タイプの SSD

SSD には、SLC(Single Level Cell)タイプと MLC(Multi Level Cell)タイプがあります。

SLC タイプの SSD は、1つの記憶素子に1ビットのデータを記録し、MLC タイプの SSD では、1つの記憶素子に2ビット以上のデータを記録します。

このような記録の仕方の違いによって、SLC タイプの SSD と MLC タイプの SSD には、以下のようなメリット、デメリットが生じます。

タイプ メリット デメリット
SLC ・データ書き込み速度が速い
・劣化に強く寿命が長い
・データの保持時間が長い
・容量を大きくしにくい
・容量あたりの価格が高い
MLC ・容量を大きくしやすい
・容量あたりの価格が低い
・データ書き込み速度が遅い
・劣化に弱く寿命が短い
・データの保持時間が短い

業務で使われるハードウェアでは、性能の高さ、信頼性の高さが非常に重要になってきます。そのため、業務用途向けの SSD では、データ書き込み速度が速く、劣化に強くて寿命が長く、データの保持時間が長い SLC タイプの SSD が採用されてきました。

MLC タイプの SSD は容量あたりの価格が安く、家庭用途向けの SSD の方が市場が大きくて生産コスト等のコストダウンが進んでいるため、もし業務に MLC タイプの SSD を採用できれば、コスト削減につながります。

しかし、信頼性の高さを犠牲にする事はできませんので、MLC タイプの SSD は業務用途での普及はなかなか進みませんでした。

そのような状況が続いてきましたが、SSD の頭脳的存在であるフラッシュメモリーコントローラーが技術進歩によって大きく進化し、MLC タイプの SSD でも、SLC タイプの SSD に迫る性能の高さと信頼性の高さを実現できるようになってきました。

2012年頃になると、家庭用途はもちろん業務用途でも MLC タイプの SSD が普及してきた印象ですが、性能や信頼性の高さに優れた SLC タイプの SSD の需要は残り続けるものの、今後は MLC タイプの SSD が主流になり続けると思われます。

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2017/04/04 更新