素早くエンコードできるインテル クイック・シンク・ビデオ

インテル クイック・シンク・ビデオ（Intel Quick Sync Video）は、CPU に内蔵されたハードウェアエンコード機能です。

インテル クイック・シンク・ビデオに対応している CPU は、ハードウェアエンコードを行うために必要な専用回路が組み込まれており、その専用回路と統合ビデオチップを利用して、エンコードを行います。

インテル クイック・シンク・ビデオに対応していない CPU では、動画作成や変換でエンコードを行うと完了するまで時間がかかるものでしたが、インテル クイック・シンク・ビデオによってエンコードにかかる時間が大幅に短縮します。

また、インテル クイック・シンク・ビデオを利用してエンコードを行うと、負荷が大きくかかるのは主にグラフィックス関連処理を担う統合ビデオチップの方になるため、主にグラフィックス関連以外の処理を担う CPU の方は負荷が小さくなるメリットが生じます。

インテル クイック・シンク・ビデオを利用するには、CPU だけでなくエンコーダ（動画作成や変換のために使用するソフトウェア）もインテル クイック・シンク・ビデオに対応している必要があります。

また、以前は基本的に CPU 統合ビデオチップがプライマリディスプレイになっていないと、インテル クイック・シンク・ビデオを利用できませんでしたが（マザーボードによっては設定次第で利用できる）、今では利用できるようになっています。例えばビデオカードがプライマリディスプレイになっていても、インテル クイック・シンク・ビデオを利用できます。