インテル、AMD どちらを選ぶか

日本国内で販売されているパソコンを見ればわかる通り、搭載されている CPU のメーカーは、大半がインテル社です。一方世界的に見ると、インテル社の他に AMD 社のシェアも多く、日本のように圧倒的にインテル製 CPU が多いわけではありません。時期や地域によっては、AMD 社のシェアが多いくらいです。

インテル製 CPU と AMD 製　CPU を比べると、どちらが優れているのか気になるところだと思います。日本国内では、インテル社のシェアが多いので、インテル製 CPU の方が優れているのではと考えられますが、一概にどちらかが優れた CPU を製造しているとは決められません。

優劣を付けられないと言ってもいいくらい、両者の CPU の実力は拮抗しています。最新技術を取り入れた CPU が登場する事により、一時的に一方の CPU が優れていると評価される場合がありますが、後に遅れをとった方の CPU メーカーが追いついてきます。

また、特定の処理分野（例えば、動画のエンコード処理など）において、どちらか一方のメーカー製 CPU の方が優れていると評価される場合があります。しかし、別の処理分野では立場が逆転される場合もあり、両者で得意不得意分野がある状態です。また、このように差が生じたとしても、その差は小さいものです。

しかし、今のところノートパソコン用 CPU に関しては、インテル製 CPU の方が、低発熱、低消費電力などにおいて優れていると評価されており、世界的に見てもノートパソコンに搭載されている CPU のメーカーは、インテル社の方が多いです。

どちらの CPU メーカーにもそれぞれ得意分野があり、単純にどちらか一方をおすすめできませんが、AMD 製 CPU の方がコストパフォーマンスが高いので、できるだけ価格を抑えて性能の高いパソコンを購入したい方におすすめです。得に、低価格パソコンに AMD 製 CPU がよく搭載されており、安いパソコンを狙うのであれば、AMD 製 CPU 搭載パソコンがおすすめです。

インテル製 CPU は、安価なパソコンから高価格なパソコンまで、よく搭載されていますが、安定性に優れている（長時間システム、ソフトウェアが稼動しても、エラーなどの問題が発生しにくい。）と言われています。ちなみに私は、インテル製 CPU が搭載されたパソコンと、AMD 製 CPU 搭載パソコンを使用していますが、AMD 製 CPU の方が安定性が低いなと思ったことはなく、特に困ったことが起きたことはまだありません。

パソコンに搭載される CPU を選ぶとき、まずはどちらの CPU メーカーにするか決めておきたいです。どちらの CPU メーカーを選んでも後に大きく困ることはまずありません。ただし、購入後に別の CPU メーカーの CPU に交換するのは難しいです。

なぜなら、両者のメーカーの CPU は互換性がないので、パソコンはそれぞれのメーカーの CPU に合ったマザーボードを使用するからです。よって、購入後搭載する CPU を変えるとき、CPU のメーカーも変えるのであれば、マザーボードも変える必要があります。しかし、パソコン購入後に CPU を変えることはあまりないでしょうから、パソコン購入後に CPU を交換する事を考える必要はあまりありません。

パソコンメーカーによっては、販売している全てのパソコンに、同じ CPU メーカーの CPU を搭載しています。例えば、A 社のパソコンは、全てインテル社の CPU を搭載しているといった具合です。

この場合は、CPU メーカーに関しては選択の余地がありませんが、どちらの CPU メーカーにするか迷う事がありませんので、選ぶのが楽とも言えます。どちらかと言うと、インテル社の CPU を全面的に採用しているパソコンメーカーが多いので、AMD 製 CPU が搭載されたメーカー製パソコンを探すのは多少苦労するかもしれません。

一方、ショップブランドを販売しているパソコンショップでは、 インテル製 CPU を搭載したパソコンと、AMD 製 CPU を搭載したパソコンの両方を販売している事が多いです。しかも、パソコンメーカーよりも、搭載している CPU の種類が多いので、どうしても欲しい CPU を搭載したパソコンが、メーカー製パソコンで見つからない場合は、ショップブランドがおすすめです。