動画や画像編集用に Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性

動画や画像編集ソフトウェアによって必要性が決まる

動画や画像編集に適したパソコンを販売しているメーカーやショップブランドには、ビデオチップに Quadro や FirePro を搭載したモデルを販売しているところがあります。

Quadro や FirePro は、業務用に提供している製品という事もあり、業務レベルでの動画や画像編集に使うなら、Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性が高いです。

もう少し詳細に見ていくと、使用する動画や画像編集ソフトウェアによって、Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性が決まってきます。

業務レベルで使われるような動画や画像編集ソフトウェアでは、Quadro や FirePro が必要になる事が多いので、業務レベルでの動画や画像編集に使うなら、Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性が高いと言えます。

一方、パソコンは技術進歩によって性能が向上し、さらにインターネットの発展によってクリエイターの活躍の場が広がり、個人レベルでの動画や画像編集においても、業務レベルで使われるような動画や画像編集ソフトウェアが普及してきています。

そのため、個人レベルでの動画や画像編集に使う場合でも、Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性が高くなる事は、十分ありえます。

使用する動画や画像編集ソフトウェア以外でも、Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性が高くなるか決まってくる部分はありますが、まずは使用する動画や画像編集ソフトウェアを考慮して、自分にとって Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性が高いか判断すると良いです。

ソフトウェアの動作環境から、Quadro や FirePro の必要性を判断する

使用する動画や画像編集ソフトウェアにとって Quadro や FirePro が必要か判断するには、ソフトウェアメーカーが公表している動作環境を確認する必要があります。

ただし、動作環境において、明確に Quadro や FirePro が必要とは、まず記載されていませんので、動作環境の記載内容から適切に判断する必要があります。

Illustrator の場合

例えば、Adobe Systems(アドビシステムズ)社の Illustrator(イラストレーター)は、業務レベルでの画像編集でもよく使われますが、個人レベルでの画像編集によく使われる画像編集ソフトウェアです。

2014年1月7日時点では、最新版は Illustrator CC 2014 ですが、 必要システム構成 | Illustrator を参照すると、ビデオチップ関連については以下のように記載されています。
・オプション:GPU パフォーマンス(試験的な機能)を使用するには:以下に示す NVIDIA ビデオアダプター(標準/ハイエンドを推奨)。1 GB 以上の VRAM(2 GB を推奨)。最適なパフォーマンスを得るには、最新の NVIDIA ドライバー(推奨ドライバーバージョン:335.23 以降(GeForce シリーズの場合)、バージョン 332.76 以降(Quadro シリーズの場合))

・次の NVIDIA ビデオアダプターシリーズは、Illustrator の新しい Windows GPU パフォーマンス機能をサポートしています。
Quadro K シリーズ
Quadro 6xxx
Quadro 5xxx
Quadro 4xxx
Quadro 2xxx
Quadro 2xxxD
Quadro 6xx
GeForce GTX シリーズ(4xx、5xx、6xx、7xx、Titan)
簡単に言えば、GPU パフォーマンス機能を利用したい場合は、Quadro か GeForce の指定製品を用意する必要があります。

GPU パフォーマンス機能は、画像編集における一部の処理をビデオチップに担わせ、処理の高速化を実現して作業の効率化を図る機能ですので、GPU パフォーマンス機能を利用しなくても正常に画像編集を行えます。

GPU パフォーマンス機能を利用しなくても構わない場合は、Quadro も GeForce も不要です。GPU パフォーマンス機能を利用したい場合は、GeForce で十分であり、Quadro の必要性は低いです。

また、AMD 社の FirePro と Radeon について触れられてはいませんが、GPU パフォーマンス機能をサポートしているビデオチップには含まれていないため、GPU パフォーマンス機能は利用できないでしょう。

GPU パフォーマンス機能を利用しなければ、FirePro や Radeon を選んでも問題はありませんが、ビデオチップを選ぶなら上記の GPU パフォーマンス機能をサポートしている Quadro や GeForce を選ぶのがおすすめです。

なぜなら、GPU パフォーマンス機能をサポートしている Quadro や GeForce であれば、その機能含めて Illustrator が正常に動作するか十分に検証されているでしょうから、不具合が発生する可能性が低いためです。

Illustrator を使う際は、Quadro や GeForce を推奨している訳ではありませんので、FirePro や Radeon でも正常に動作する可能性は非常に高いですが、Quadro や GeForce を選ぶのが無難です。

Maya の場合

次に Autodesk(オートデスク)社の Maya(マヤ)を見ていきます。Maya は、3DCG ソフトウェアであり、業務レベルでの動画や画像編集によく使われています。個人レベルでも使っているユーザーはいるでしょうが、かなり少ないと思われます。

2014年1月7日時点では、最新版は Maya 2015 ですが、 System requirements for Autodesk Maya 2015 | Maya | Autodesk Knowledge Network を参照すると、簡易にまとめますが、動作環境には Quadro や FirePro が推奨されており、GeForce や Radeon は推奨されていません。

つまり、Quadro や FirePro 以外のビデオチップが搭載されたパソコンでは、Maya が正常に動作するか分からないのです。恐らく、ソフトウェアメーカーでは、Quadro や FirePro の使用を前提として開発を進め、Quadro や FirePro 以外のビデオチップでは動作検証をしていないと思われます。

そのため、Quadro や FirePro 以外のビデオチップが搭載されたパソコンでも、Maya が正常に動作する可能性はあります。実際に、GeForce や Radeon が搭載されたパソコンでも正常に動作する場合があります。しかし、不具合が発生する可能性が高く、Maya の起動すらできない場合もあります。

ユーザーから見れば、Maya を使うには Quadro や FirePro が必要と記載されていれば分かりやすいでしょうが、Quadro や FirePro 以外のビデオチップだと絶対に使えない訳ではなく、どのビデオチップだと不具合が起きるのか起きないのか検証するとコストが増加し割に合わないため、Quadro や FirePro を推奨としていると思われます。

Quadro や FirePro の特徴を考慮して、必要性を判断する

上記では、2つのソフトウェア Illustrator と Maya を例に挙げ、Illustrator では Quadro や FirePro の必要性は低く、Maya では Quadro や FirePro の必要性は高い結果となりました。

Maya のように、Quadro や FirePro に限るビデオチップの使用を推奨している動画や画像編集ソフトウェアでは、Quadro や FirePro の必要性は高いです。

もし自分が使用する動画や画像編集ソフトウェアを考慮した結果、Quadro や FirePro の必要性は低いとなった場合、そのまま必要性が低いと判断したままにせず、以下の Quadro や FirePro の特徴についても考慮し、自分にとって Quadro や FirePro の必要性が高いか判断すると良いです。

ドライバが動画や画像編集ソフトウェアに最適化されている

Quadro や FirePro のドライバは、動画や画像編集ソフトウェアに最適化されています。GeForce や Radeon は、PC ゲームソフトウェアに最適化されています。

動画や画像編集ソフトウェアが、ビデオチップを活用して処理の高速化を実現している場合、Quadro や FirePro の方が処理が高速化する可能性が非常に高く、また安定性の高さにも期待できます。

そのため、使用する動画や画像編集ソフトウェアが、Quadro や FirePro でも、GeForce や Radeon でも正常に動作し、かつ処理の高速化等のメリットが発生する場合、Quadro や FirePro を選ぶ方が良いです。

多くの動画や画像編集ソフトウェアの認証を取得している

Quadro や FirePro は、多くの動画や画像編集ソフトウェアの認証を取得しており、互換性を確保しています。

互換性が確保されていなければ必ずしも何らかの不具合が発生する訳ではありませんが、互換性が確保されている動画や画像編集ソフトウェアを使用するなら、Quadro や FirePro を選ぶ方が良いです。

生産性の向上に関わる機能に多数対応している

Quadro や FirePro は、動画や画像編集ソフトウェアの生産性向上に関わる機能に多数対応しています。動画や画像編集ソフトウェアによっては GeForce や Radeon も対応していますが、Quadro や FirePro の方が多いです。

もし Quadro や FirePro に限り生産性向上に関わる機能を使用できる動画や画像編集ソフトウェアを使用するなら、Quadro や FirePro を選ぶ方が良いです。

また、Quadro や FirePro に限らず GeForce や Radeon も生産性向上に関わる機能に対応している場合、上記のドライバ最適化対象の違いにより、Quadro や FirePro の方が生産性向上効果が大きい可能性が高いです。

マルチディスプレイ環境に強い

動画や画像編集には、マルチディスプレイ環境の必要性が高いため、Quadro や FirePro はマルチディスプレイ環境に強いです。

しかし、PC ゲーム等でもマルチディスプレイ環境の需要はあり、GeForce や Radeon もマルチディスプレイ環境に十分強くなったため、マルチディスプレイ環境にこだわるからと Quadro や FirePro を選ぶ必要性は低いです。

ただし、1点だけ注意が必要で、FirePro と Radeon では、マルチディスプレイ環境をサポートする機能は同じですが、Quadro と GeForce ではマルチディスプレイ環境をサポートする機能が異なり、Quadro では複数の画面を組み合わせて1つの画面にできますが、GeForce ではできません。

そのため、動画や画像編集ソフトウェアを、複数の画面を組み合わせた1つの画面全体に最大化して表示させたい場合は、Quadro が必要になります。

FirePro と Radeon では、どちらでも上記のような表示ができます。

色深度 RGB 各色10ビットのカラー出力に対応している

Quadro や FirePro は、色深度 RGB 各色10ビットのカラー出力に対応し、約10億6433万色を表現可能となっており、より滑らかなグラデーションや自然に近い色を再現できます。

GeForce や Radeon の一部の製品も、色深度 RGB 各色10ビットのカラー出力に対応していますが、たいていの製品は色深度 RGB 各色8ビットのカラー出力に対応しており、フルカラーと呼ばれる約1677万色を表現可能です。

動画や画像編集ソフトウェアと液晶ディスプレイも色深度 RGB 各色10ビットに対応している必要がありますが、色深度 RGB 各色10ビットのカラー出力での動画や画像編集を行いたい場合は、Quadro や FirePro を選ぶ方が良いです。

新たに使用するかもしれない動画や画像編集ソフトウェアの事を考慮する場合

使用する動画や画像編集ソフトウェアの動作環境や、Quadro や FirePro の特徴を考慮した結果、Quadro や FirePro を選ぶ必要性は低いと判断しても、パソコン購入後に新たに使用するかもしれない動画や画像編集ソフトウェアの事を考慮するなら、Quadro や FirePro 搭載パソコンを選ぶ必要性は低いに変わりはありませんが、後から Quadro や FirePro を搭載できるパソコンを選んでおく必要性は高いです。

もし選ぶなら、Quadro や FirePro にはノートパソコン用の製品もありますが、それをパソコン購入後に増設するのは難しいので、デスクトップパソコン用の製品、すなわちビデオカードを増設できるパソコンを選ぶ必要があります。

最も無難な選択は、デスクトップパソコンのタワー型であり、キューブ型でも良いですが内部スペースによってはビデオカード搭載が難しくなる可能性があります。また、Quadro や FirePro にはロープロファイル対応のビデオカードもありますので、省スペース型も選択肢に入れても問題ありませんが、ロープロファイル対応のビデオカードは性能が低めです。

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2015/01/30 更新