Core i7(Bloomfield)とCore i7(Gulftown)の違い

製造プロセスの違い

開発コードネーム Gulftown の Core i7 は、開発コードネーム Bloomfield の Core i7 の後継となる CPU です。

Bloomfield の Core i7 は、マイクロアーキテクチャ Nehalem を採用しており、Nehalem の製造プロセスは 45nm です。

Gulftown の Core i7 は、マイクロアーキテクチャ Westmere を採用しており、Westmere の製造プロセスは 32nm です。

Gulftown の Core i7 は、Bloomfield の Core i7 の製造プロセスを 45nm から 32nm へ微細化させた CPU と言えます。

CPU は、製造プロセスの微細化により、クロック周波数の向上、発熱量の低下、消費電力の低下、製造コストの低下、トランジスタ増大による機能強化等を実現できるようになります。

コア数の違い

CPU は製造プロセスの微細化により性能を向上させることができるわけですが、Gulftown の Core i7 はコア数が増えており、大きく性能が向上しています。

Bloomfield の Core i7 はコア数が4ですが、Gulftown の Core i7 はコア数が6です。

クロック周波数の違い

Bloomfield の Core i7 と Gulftown の Core i7 どちらにも複数の製品があり、クロック周波数は製品によって異なりますが、両者の各製品のクロック周波数を比べると、クロック周波数はあまり変わらないと言えます。

Bloomfield の Core i7 と Gulftown の Core i7 どちらもターボ・ブースト・テクノロジーに対応しており、どちらも最大2段階までクロック周波数が向上しますが、クロック周波数を向上させるコア数によって異なる段階数の上限に違いがあります。

Bloomfield の Core i7 は、クロック周波数を向上させるコア数が1の場合は最大2段階までであり、コア数が2以上だと最大1段階までです。

Gulftown の Core i7 は、クロック周波数を向上させるコア数が1〜2の場合は最大2段階までであり、コア数が3以上だと最大1段階までです。

L3 キャッシュメモリー容量の違い

Gulftown の Core i7 は、コア数の増加に合わせてか L3 キャッシュメモリー容量が大きくなっています。

Bloomfield の Core i7 はキャッシュメモリー容量が 8MB ですが、Gulftown の Core i7 はキャッシュメモリー容量が 12MB です。

TDP の違い

Bloomfield の Core i7 と Gulftown の Core i7 どちらも TDP は 130W ですが、Gulftown の Core i7 はコア数が増加しても TDP が変わっていないところを見ると、製造プロセスの微細化による発熱量の低下のおかげで、TDP を 130W にできたと思われます。

CPU は、TDP が同じくらいなら消費電力も同じくらいとは限りませんが、Bloomfield の Core i7 と Gulftown の Core i7 の消費電力を比較すると、TDP と同様に同じくらいになると思われます。

命令セットの違い

Gulftown の Core i7 は、AES-NI(Advanced Encryption Standard New Instructions)に対応している点も異なります。Bloomfield の Core i7 は、AES-NI に対応していません。

AES-NI とは、AES を利用するデータの暗号化と復号化を高速化する暗号化命令セットです。

AES というデータ暗号化方式は安全性が高いですが、暗号化や復号化の処理に時間がかかります。

AES-NI に対応している CPU を使えば暗号化、復号化の処理にかかる時間が短くなります。

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2023/09/07 更新