クロック周波数が向上しているので、Haswell Refresh の CPU を選ぶ方が良さそうですが、クロック周波数の高さを重視するなら Haswell Refresh の CPU を選ぶ方が良いとは限りません。
Haswell の CPU、Haswell Refresh の CPU 全体を見れば、ある Haswell Refresh の CPU 製品よりもクロック周波数が高い Haswell の CPU 製品が存在する場合がありますので、クロック周波数の高さを重視するなら Haswell の CPU と Haswell Refresh の CPU を一まとめに見て、どれを選ぶか判断する必要があります。
例として、以下の Haswell、Haswell Refresh のデスクトップ向け Core i7 の中から選ぶ場合を考えてみます。
Haswell | Haswell Refresh | ||
---|---|---|---|
プロセッサー ナンバー |
クロック 周波数 |
プロセッサー ナンバー |
クロック 周波数 |
Core i7-4770K | 3.5GHz | Core i7-4790K | 4.0GHz |
Core i7-4770 | 3.4GHz | Core i7-4790 | 3.6GHz |
Core i7-4770S | 3.1GHz | Core i7-4790S | 3.2GHz |
Core i7-4770T | 2.5GHz | Core i7-4790T | 2.7GHz |
Core i7-4765T | 2.0GHz | Core i7-4785T | 2.2GHz |
左側は Haswell の CPU 製品であり、それぞれをマイナーチェンジしたのが、右側の Haswell Refresh の CPU 製品となります。
最も高いクロック周波数の CPU を選びたいのであれば、Core i7-4790K、すなわち Haswell Refresh の CPU を選ぶ方が良いです。
しかし、予算との兼ね合い等も考慮して、もう少しクロック周波数を落として選びたいのであれば、Core i7-4790 や Core i7-4770K 等が選択肢に入ってきます。つまり、Haswell Refresh の CPU にこだわる必要はありません。
小型デスクトップパソコンに搭載するため、TDP が低い CPU を選ばなければならない場合は、プロセッサー・ナンバーに S(TDP 65W)や T(TDP 35W〜45W)が付いている CPU に絞って選ぶ必要があります。
TDP が 65W 以下である必要があり、そのような条件の中で最も高いクロック周波数の CPU を選びたいのであれば、Core i7-4790S、すなわち Haswell Refresh の CPU を選ぶ方が良いです。
しかし、Core i7-4770S とクロック周波数を比べると、0.1GHz しか差が無いため、この性能差を体感するのは難しいです。そのため、無理に Haswell Refresh の CPU を選ぶ必要はありません。
上記に記載した事例は極一部ですが、選ぶ上での条件によって Haswell Refresh の CPU を選ぶ方が良いか決まってきます。Haswell Refresh の CPU を選ぶ方が良いとは限りませんし、選ぶ必要性が低い場合もあります。
Haswell Refresh の CPU の方が新しく、直販ショップでは新しい CPU を積極的に採用し、また PC パーツ単体としては新しい CPU を積極的に販売し、古い Haswell の CPU は徐々にフェードアウトしていくため、Haswell Refresh の CPU を選ばざるを得ない状況になっていっていますが、クロック周波数を比べて Haswell の CPU で十分と判断したなら、Haswell の CPU を選んでもデメリットはありません。