その理由は、ただのハブ(スイッチングハブではないハブ)は、あるパソコンからデータを受信すると、データの宛先以外のパソコンへもデータを送信しますが、スイッチングハブでは宛先のパソコンへのみデータを送信するからです。
例えば、ただのハブにパソコンA、パソコンB、パソコンC、パソコンDがLAN接続されているとします。パソコンAからパソコンDへデータ送信すると、そのデータを受信したハブはパソコンBとパソコンCにもデータを送信します。
パソコンBとパソコンCは、自分宛てへのデータではないので破棄しますが、ネットワークに流す必要はないデータが流れ、負荷が増大します。
本当に必要な通信は、パソコンAとパソコンDとの間だけですが、パソコンAはパソコンBとパソコンCとの間でも通信を行っているような状態となり、パソコンAとパソコンDが通信中は、パソコンBとパソコンCは通信することができません。
パソコンA | → | ただのハブ | → | パソコンB |
→ | パソコンC | |||
→ | パソコンD |
スイッチングハブでも同様にパソコンをLAN接続した場合は、パソコンDヘのみデータが送信されます。この場合、ネットワークに不要なデータが流れないので、負荷が低減します。
パソコンAとパソコンDが通信中でも、パソコンBとパソコンCは通信することができます。例えば、パソコンAからパソコンDへデータを送信中、パソコンBからパソコンCへデータを送信できます。
パソコンA | → | スイッチングハブ | パソコンB | |
パソコンC | ||||
→ | パソコンD |