ウイルスバスターがパターンファイルで不具合発生した原因とは

ウイルスパターンファイルの作成ミスとテスト工程のミスが重なった

トレンドマイクロ社のウイルスバスターを利用中のパソコンやサーバーにて、2005年4月23日朝に配布されたウイルスパターンファイルをきっかけに CPU の使用率が100%になってしまう不具合が発生しました。

一体どのような原因でウイルスパターンファイルが不具合を引き起こすのか、推測が難しいですが、 技術解説:トレンドマイクロは何を誤ったのか - ITmedia エンタープライズ によると原因が判明したようです。

配布されたウイルスパターンファイルには、Ultra Protect 圧縮という圧縮方法により作成されたボットを探す機能が追加されました。

この機能は、ファイルをスキャン中に、Ultra Protect 圧縮で作成されたボットではないかと判断したら解凍を試みてボットかどうか確認します。

配布されたウイルスパターンファイルに作成ミスがあり、この機能が OS の特定のファイルをボットではないかと誤検知し、そのファイルの解凍を試みますが、そのファイルは解凍できず、さらに何度も解凍を試みるという無限ループが発生します。

その結果、CPU の使用率が100%となる不具合が発生します。

また、不具合が発生する OS は、Windows XP SP2 と Windows Server 2003/2003 SP1 でしたが、これらの OS を利用してのテスト工程に問題があり、トレンドマイクロ社は不具合に気づかず作成ミスがあるウイルスパターンファイルを配布してしまったようです。

24時間365日稼働し続け、停止が許されないシステムでは、OS やソフトウェアに変更を加える前に、変更を加えることで何らかの不具合が発生しないのか同等のシステムを用意して検証作業を行うことが欠かせません。

今回のウイルスバスターがパターンファイル配布で不具合が発生した事件は、改めて検証作業の重要性を認識させられます。

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2023/09/07 更新