色域の〜比と〜カバー率の違い

忠実に再現できる色域の広さを判断できるのはカバー率

液晶モニターの仕様には、再現できる色の範囲が記載されています。どの規格の色域で、どれくらいの範囲を再現できるのか、比率、またはカバー率が用いられます。例えば、Adobe RGB 比97%、または Adobe RGB カバー率95% というように記載されています。

どちらも、どれだけ色の再現範囲が広いのか判断する目安になりますが、規格の色域において、再現できる色の範囲はどれくらいなのか正確に判断できるのは、カバー率の方です。

なぜなら、色域の広さは、xy色度図で三角形の面積の広さに該当しますが、比率は面積の大きさを比べた結果だからです。一方のカバー率は、面積を占める割合であり、規格の色域の何%を再現できるのか正確にわかります。

例として、ある液晶モニターAの色域と規格 Adobe RGB の色域を比べるために、以下のようなxy色度図があるとします。比率は Adobe RGB 比100%、Adobe RGB カバー率95%です。

xy色度図

Adobe RGB 比100%という事は、再現できる色の範囲の大きさは規格 Adobe RGB と同じですが、再現できる色の範囲が規格 Adobe RGB と同じとは限りません。

規格 Adobe RGB の色域において、どれくらいの色の範囲を再現できるのかわかるのがカバー率であり、上図だと液晶モニターAの色域と規格 Adobe RGB の色域が重複する領域に該当します。

比率の方が高くしやすく、魅力として引き付けやすいせいか、比率の方を前面に押し出してくる液晶モニターが見られますが、規格の色域を、どれだけ忠実に再現できるのか判断する必要がある場合は、比率ではなくカバー率の方を確認する必要があります。

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2023/09/07 更新