色域の規格 sRGB、Adobe RGB、NTSC の違い

再現できる色の範囲が違う

人間の目は様々な色を認識できます。液晶モニター等は、人間の目が認識できる様々な色を再現しますが、人間が認識できる全ての色を再現しているのではなく、限られた色の範囲を再現しています。この色の範囲を色域(しきいき)と呼び、色域は規格によって決まっています。

液晶モニターでよく見られる規格には、sRGB、Adobe RGB、NTSC があります。sRGB は、IEC(国際電気標準会議)が定めた規格であり、国際的な標準規格です。液晶モニター等で広く採用されてきた規格ですが、色域が広いとは言えず、高い色再現性が求められる画像編集には不向きです。

Adobe RGB は、Adobe Systems(アドビ・システムズ)社が定めた規格です。sRGB よりも色域が広く、高い色再現性が求められる画像編集に向いています。

NTSC は、National Television System Committee(全米テレビジョン放送方式標準化委員会)の略で、NTSC が定めた色域に関する規格名ではありませんが、呼びやすいせいか NTSC が規格名として使われています。NTSC も sRGB よりも色域が広く、Adobe RGB と同じくらいの色域の広さです。NTSC は、テレビに関わる色域という事もあり、動画編集に向いています。

色域を表すのによく使われるxy色度図

sRGB、Adobe RGB、NTSC 各規格によって色域が異なりますが、色域の違いを見るためにxy色度図が使われる事が多いです。以下は、各規格の色域を表したxy色度図です。

xy色度図

xy色度図を詳しく見ていくと、U字形に囲まれた領域は、人間の目が認識できる色の範囲です。認識できる各色を、定められた計算式によってxy座標に変換してプロットしています。

各規格の三角形の領域は、各規格が再現できる色域です。色の再現には、三原色のR(Red:赤)、G(Green:緑)、B(Blue:青)を利用しており、RGB を混合して各色を再現しているため、各規格の三原色を頂点にして結んだ三角形は、各規格が再現できる色域になります。

各規格の三角形の領域を見ると、sRGB は Adobe RGB や NTSC と比べて領域が狭く、色域が広くはないのがわかります。Adobe RGB や NTSC は領域が広いため、色域が広いのがわかります。また、色域の広さはほぼ同じである事もわかります。

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2014/04/15 更新