RAID 構成の選び方

RAID 構成の必要性

RAID は、複数のハードディスクを仮想的に一つとして扱い、ハードディスクのパフォーマンスの向上、または記録されたデータの万全なバックアップを行うために利用されます。

よって、パソコンを購入するときは、RAID を導入した方が望ましいですが、たいていのパソコンはハードディスクが1台のみである事が多いため、あまり RAID が導入されたパソコンはありません。ハードディスク自体の性能が向上し、そう簡単には壊れる事はないため、RAID が導入されていなくても問題ないとも言えます。

パソコンの性能を限界まで引き出したり、故障によってデータを失う事態を絶対に避けたいなどの理由がなければ、RAID について考えずにパソコンを選んでも問題ありません。

たいていの直販ショップでは、ハイスペックモデルのみで RAID を選択できるようになっていますのみで、安価なモデルや標準的なモデルを選ぶのであれば、RAID は選べない事が多いです。

RAID 構成

RAID には幾つかの構成パターンがあります。その違いによって、ハードディスクのパフォーマンスを向上させるのか、それともバックアップをするのか目的が違ってきます。また、両者の利点を実現する RAID 構成もあります。

RAID 構成には主に5種類の方法があって、それぞれ特徴があります。個人向けのパソコンでよく見られるのは RAID0、RAID1 です。無難な選択は RAID1 です。やはりハードディスクは故障によるデータ損失の可能性がなくならないため、データを保護するためにも RAID1 が望ましいです。RAID0 は、ハードディスク自体の性能が随分と向上した事もあり、そこまで選ぶ必要性はありません。

RAID5 や RAID6 、RAID10 は、必要なハードディスクが多い事もあり、個人向けパソコンでは選べない事が多いです。サーバーやワークステーションで選べる事が多いです。
RAID0
複数のストレージに分けてデータを記録することにより、データの読み書き速度が向上します。
RAID1
複数のストレージに同じデータを保存するので、どれか1台のストレージが故障してもデータが失われません。よくストレージ2台を搭載してこの RAID1 を設定するパソコンが見られます。使用できるストレージ容量が半分になりますが、データの安全性を高くすることが可能です。
RAID5
複数(3台以上)のストレージに分けてデータを記録する他に、パリティと呼ばれるデータも複数のストレージに分けて記録します。もしどれか1台のストレージが故障しても、他のストレージに記録されたパリティによりデータを復旧することが可能です。またパリティに使用する容量はストレージ1台分となりますので、実際に使用可能なストレージ全体の容量は1台分の容量を引いた容量となります。
RAID6
RAID5 と同じような内容ですが、RAID5 と違いパリティの記録容量がストレージ2台分となります。よってどれか2台のストレージが故障しても、他のストレージに記録されたパリティにより故障したストレージ2台分のデータが復旧できます。またパリティに使用する容量はストレージ2台分となりますので、実際に使用可能なストレージ全体の容量は2台分の容量を引いた容量となります。また RAID6 を利用するにはストレージが4台以上必要です。
RAID10(RAID 0+1)
RAID0 と RAID1 のそれぞれのデータの記録方法を採用した構成です。データの読み書き速度、データの安全性の両者を向上させることが可能です。RAID10 を利用するにはストレージが4台以上必要です。

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2023/09/07 更新