ハイビジョン画質の DVD ビデオは作成できるのか

DVD ビデオを作成する場合、元々はハイビジョン画質での書き込みはできませんでしたが、ハイビジョン画質で書き込みが可能なビデオフォーマットが登場した事により、ハイビジョン画質の DVD ビデオを作成できるようになっています。このようなビデオフォーマットとして、AVCREC（エーブイシーレック）、HD Rec（エイチディー・レック）等があります。

ただし、これらのビデオフォーマットは後から登場したため、対応していない DVD プレーヤー等の再生機器では再生できない事に注意が必要です。

例えば、DVD にハイビジョン画質で書き込み可能なビデオフォーマットは複数ありますが、仮としてビデオフォーマット A で書き込みを行って DVD ビデオを作成したとします。

作成した DVD ビデオを、書き込みに使用したビデオフォーマット A に対応した再生機器なら再生できますが、対応していない再生機器では再生できません。

対応している再生機器があっても、その後に使用したビデオフォーマットの普及が進まずに廃れ、そのビデオフォーマットに対応した再生機器が新製品として登場しなくなってしまったら、対応している再生機器を持ち続けていないと、作成した DVD ビデオが再生できなくなってしまいます。

そのため、ハイビジョン画質の DVD ビデオを作成する場合は、広く普及しているビデオフォーマットを使用して DVD ビデオを作成するのが望ましいです。今のところ、AVCREC が広く普及しており、AVCREC に対応した再生機器が数多く存在します。（2014年2月15日時点）

あくまで予測ですが、今後もAVCREC に対応した再生機器は普及し続け、廃れるとしたら DVD 自体と共に廃れていくと思われます。まだ DVD は長い間使われると思われますが、いずれは DVD もビデオテープのように廃れると思われます。