Thunderbolt 3から2へ、USB Type-CからMini DisplayPortへ変換の違い

Thunderbolt 3 端子から Thunderbolt 2 端子へ変換するアダプターと、USB Type-C 端子から Mini DisplayPort 端子へ変換するアダプターは、両者の端子形状が同じなので似ています。

Thunderbolt 3 端子の端子形状は、USB Type-C 端子の端子形状と同じです。Thunderbolt 2 端子の端子形状は、Mini DisplayPort 端子の端子形状と同じです。

そのため、Thunderbolt 3 端子から Thunderbolt 2 端子へ変換するアダプターを、Thunderbolt 3 端子から Mini DisplayPort 端子への変換にも使えそうです。

また、USB Type-C 端子から Mini DisplayPort 端子へ変換するアダプターを、USB Type-C 端子から Thunderbolt 2 端子への変換にも使えそうです。

しかし、これらのような使い方はできません。

Thunderbolt 2 端子と Mini DisplayPort 端子は、端子形状が同じですが異なるインターフェースです。

Thunderbolt 3 端子から Thunderbolt 2 端子へ変換するアダプターを Mini DisplayPort 端子へ接続しても、Thunderbolt 3 端子から Mini DisplayPort 端子へ変換するわけではないので、DisplayPort 出力できません。

パソコン等にある Thunderbolt 2 端子は、DisplayPort 出力できますが、端子形状が同じなので Thunderbolt 2 端子と Mini DisplayPort 端子が兼用になっており、Thunderbolt 出力と DisplayPort 出力ができるからです。

Thunderbolt 3 端子から Thunderbolt 2 端子へ変換するアダプターの Thunderbolt 2 端子は、Mini DisplayPort 端子と兼用になっていませんので、DisplayPort 出力できません。

ちなみに、Thunderbolt 1、Thunderbolt 2、Thunderbolt 3 では、DisplayPort のデータ転送技術を利用するので、DisplayPort 出力できると言えますが、Mini DisplayPort 端子や DisplayPort 端子から行う DisplayPort 出力とは異なります。

USB Type-C 端子では、DisplayPort Alternate Mode に対応しているなら DisplayPort 出力できます。

Mini DisplayPort 端子や DisplayPort 端子から行う DisplayPort 出力を、DisplayPort Alternate Mode により USB Type-C 端子からもできるようになったと言えます。

DisplayPort Alternate Mode により USB Type-C 端子から行う DisplayPort 出力を、接続先となる USB Type-C 端子ではなく Mini DisplayPort 端子に対して行えるようにするものが、USB Type-C 端子から Mini DisplayPort 端子へ変換するアダプターです。

USB Type-C 端子から Mini DisplayPort 端子へ変換するアダプターは、Thunderbolt 3 に関わっていないので、Thunderbolt 2 出力できません。