ノート用 CPU の選び方

まずは、各パソコンメーカーが販売するノートパソコンの中で、トップクラスの性能を持つモデルの中に搭載される CPU から見ていきます。これらのモデルには、メーカーの CPU の中で最高レベルの性能を持つ CPU がよく搭載されますが、CPU 自体の価格が高いので、これらの CPU が搭載されたノートパソコンの価格も高いです。

インテル社　ノートパソコン用 CPU（フラッグシップモデル向け）

• インテル Core i7 Extreme プロセッサー

今のところ、このインテル社の CPU の性能が飛びぬけており、性能は高すぎるとも言えます。よほどノートパソコンに性能を求めない限り、性能が高いノートパソコンをお求めの方は、以下のハイスペックモデル向け CPU が搭載されたパソコンから選ぶのがおすすめです。

ノートパソコンで動画編集やPCゲームなどCPUに高付加がかかる作業を行う場合は、高性能な CPU が望ましいです。また長時間パソコンを使用するヘビーユーザーの方も、性能が高い CPU を選びたいです。

高性能 CPU が搭載されたノートパソコンでは、各アプリケーションがスムーズに操作でき、快適な動作環境を得られますのでストレスを感じることが滅多にないでしょう。それに作業効率もあがりますので、お金で時間を買うと割り切ることと考えればそれほど高い買い物ではありません。

ただし、性能が高い CPU は、消費電力も高いです。よって、長時間バッテリー駆動させたい場合は、性能の高い CPU を選ぶのは良くありません。

インテル社　ノートパソコン用 CPU（ハイスペックモデル向け）

• インテル Core i7 プロセッサー

AMD 社　ノートパソコン用 CPU（ハイスペックモデル向け）

• AMD A-Series プロセッサー

以下の CPU は価格と性能とのバランスに優れたスタンダードモデル向け CPU です。無難な選択なので、スタンダードモデル向け CPU を目安に選んでも良いでしょう。また低価格 CPU を選んでもまだ予算に余裕がある場合や、性能が低いノートパソコンでも大丈夫だが、ノートパソコンの性能にもう少し余裕を持たせたい場合などにもおすすめです。

インテル社　ノートパソコン用 CPU（スタンダードモデル向け）

• インテル Core i5 プロセッサー
• インテル Core i3 プロセッサー

AMD 社　ノートパソコン用 CPU（スタンダードモデル向け）

• AMD E-Series プロセッサー

これらの CPU は、価格と性能とのバランスに優れており、これらの CPU を選ぶとエントリーモデル向けの低価格 CPU よりパフォーマンスに満足できるはずです。

パソコンはインターネットやメールなど、あまりパソコンに負荷をかけソフトなどを使わないのであれば、性能は高いとは言えませんが低価格な CPU で十分です。

インテル社　ノートパソコン用 CPU（エントリーモデル向け）

• インテル Pentium モバイル・プロセッサー
• インテル Celeron モバイル・プロセッサー
• インテル Atom プロセッサー

AMD 社　ノートパソコン用 CPU（エントリーモデル向け）

• AMD C-Series プロセッサー

これらの CPU は、エントリーモデルによく搭載されています。どの CPU も低価格でコストパフォーマンスが高いです。 インテル社の Atom プロセッサーは、ネットブック（ネットトップ）向けであり、消費電力が非常に低いです。よって、モバイル用途に特化した低価格ノートパソコンによく搭載されています。

インターネットやメール、ワードなどのビジネスアプリケーションの使用がメインなら、エントリーモデル向けの CPU で十分です。しかし、近年パソコンの性能が向上し、それに合わせてかアプリケーションがパソコンに要求する性能が高くなってきています。また各ウェブサイトでも、パソコンに要求する性能が高くなっている所もあります。例えば動画配信サイトでは、ある程度パソコンの性能が高くないと、高画質動画がスムーズに再生されないなどの症状が出る場合があります。

これらを考慮すると、今後しばらく快適にパソコンが使えるためにもスタンダードモデル以上の性能を持った CPU を選ぶのが望ましいでしょう。いずれパソコンで高い処理能力が求められるソフトを使うかもしれませんし、何よりあらゆる点において快適に動作しますので、ハイスペックモデル向けのCPUを選んでも良いかもしれません。

しかし、ノートパソコンは、性能が高い CPU が搭載されると、その発熱量と消費電力の大きさがネックとなります。特に長時間のバッテリー駆動を重視するなら、性能を犠牲にして、低消費電力の CPU を選ぶのが望ましいです。そのためには、どうしてもスタンダードモデル向けかエントリーモデル向けの CPU を選ばざるを得ません。その点は、妥協が必要です。

• なぜインテル製CPU搭載パソコンが多いのか