USB ホストケーブルは、USB On-The-Go(USB OTG)という機能が搭載された機器を、ホストとして動作させたい時に使用します。USB On-The-Go 搭載機器には、主にスマートフォンとタブレットがありますが、これらのモバイル機器は、USB 接続時はデバイスとしての動作が基本となり、USB On-The-Go が搭載されているならホストとしても動作できます。
普通の USB ケーブルには、内部に4本の信号線がありますが、USB ホストケーブルには内部に5本の信号線があります。USB On-The-Go 搭載機器は内部の信号線の違いを認識し、USB ホストケーブルが接続された場合はホストとして動作します。普通の USB ケーブルが接続された場合はデバイスとして動作します。
例えば、USB On-The-Go 搭載スマートフォンに、キーボードやマウス等の周辺機器を接続する場合、周辺機器はデバイスとして動作します。スマートフォンはホストとして動作させる必要がありますので、両者を USB ホストケーブルで接続する必要があります。普通の USB ケーブルだと、デバイス同士の接続となってしまい、スマートフォンで周辺機器を使用できません。
ホストとして動作するパソコンと USB On-The-Go 搭載スマートフォンを接続する場合、スマートフォンはデバイスとして動作させる必要がありますので、普通の USB ケーブルで接続する必要があります。USB ホストケーブルだと、ホスト同士の接続となってしまい、パソコンでスマートフォンを使用できません。
USB On-The-Go 搭載機器 | 接続ケーブル | 接続相手機器 |
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スマートフォン (ホストとして動作) |
USB ホストケーブル | 周辺機器 (デバイスとして動作) |
スマートフォン (デバイスとして動作) |
普通の USB ケーブル | パソコン (ホストとして動作) |