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ビデオカード
ビデオカードとは
まずビデオカードについてですが、パソコン本体からモニター等へ映像データを出力する役割をするPCパーツです。また他の外部機器からの映像データをパソコンに入力する役割もします。このようにパソコンに無くてはならないビデオ機能を持つビデオカードですが、パソコンにビデオカードを必ず搭載する必要はありません。パソコンの心臓部分とも言われるマザーボードにも映像データの入出力機能があるからです。入力機能はなくても、まずどのマザーボードにも必ずと言って良いほど映像データを出力できる機能が搭載されています。このようマザーボードがビデオ機能の役割をしているパソコンの場合、スペック表にオンボード、またはチップセット内臓と書いてあります。

もし、パソコンがビデオカードを搭載しているのであれば、パソコンのスペック表には、ビデオカードが搭載しているビデオチップ名が書いてあります。ビデオカードの性能は、ビデオチップの性能で決まると言っても過言ではなく、ビデオカードを選ぶ事は、ビデオチップを選ぶ事と言ってもいいくらいです。ビデオチップは、nVIDIA(エヌビディア)製のGeForce(ジーフォース)シリーズと、ATI製のRADEON(ラデオン)シリーズが有名で、多くのパソコンに搭載されるビデオーカードには、これらのビデオチップが搭載されています。
パソコン使用目的とビデオカード
パソコンでインターネットやメールなどをする場合ビデオカードの性能はあまり重要ではありませんが、特にPCゲームをパソコンでプレイしたい場合ビデオカードが重要です。3Dグラフィックを多用するPCゲームは高い描画性能を要求しますので、ある程度性能が高いビデオカードじゃないと、最悪ゲームをプレイすることすらできません。またビデオカードの性能によってテレビやDVD映画の画質も変わってきますので、パソコンを動画再生によく使う方もビデオカードの性能を重視したいです。

また Microsoft 社の新しいOSである Windows Vista (ウィンドウズ ビスタ)を使う場合、ビデオカードの性能が重要です。Windows Vista には半透明の視覚効果を用いた Windows Aero などの機能があるので、これらは高い描画性能を求めます。Windows Vista のバージョンのうち Home Premium 、Business 、Ultimate はビデオメモリーは128MB以上であることを推奨しています。よって Windows Vista を使いたいのであれば、ビデオカードの性能も重要視しておきたいです。

ビデオカードを搭載しないパソコン(デスクトップ一体型やノートパソコン等)で、グラフィックに高い性能が求められる場合は、マザーボードに搭載されるビデオチップの性能の高さが重要になってきます。このようにチップセット内蔵となっていると、BTOカスタマイズのときにビデオチップは変更できませんので、はじめから高性能なビデオチップを内蔵するマザーボードを搭載したモデルを、選択する必要があります。
ビデオカードとCPU
どのPCパーツにも言える事ですが、あるPCパーツの性能は、他のPCパーツの性能によって決まってきます。つまり、他のPCパーツが足を引っ張るような形となり、本来の性能が出し切れないという事です。特に性能の高いビデオカードは、そのような傾向が強く、グラフィックの性能は、ビデオカードの性能だけで決まりません。特にCPUの性能が重要になってきます。 CPUを変えて行なわれたビデオカードの性能評価によると、性能が低いCPUとビデオカードを使った場合、性能が高いCPUを使った場合の半分程度しか、ビデオカードの性能が出なかったという例もあります。

BTOパソコンでは、性能が高いビデオカードを選ぶと、選べるCPUがさらに限られ、性能が低いCPUが選択できない場合がありますが、ビデオカードの性能が十分に出し切れるCPUのみを選べるようにしてあるとは限りません。CPUは、後に交換するのが非常に難しいので、性能が高いビデオカードを選んだ場合は、CPUの選択にも注意する必要があります。
ビデオチップ名
ビデオカードの性能の判断の目安になるのがビデオチップです。GPUとも言われます。ビデオチップには主にnVIDIA(エヌビディア)製のGeForceシリーズとATI製 RADEONシリーズがあります。どちらも有名なビデオチップ製造メーカーの製品で、高性能なビデオカードには必ずと言って良いほど、このどちらかのビデオチップが搭載されています。

nVIDIA製のGeForceシリーズは、GeForce 200 シリーズ、GeForce 9 シリーズが新しいものですが、まだまだGeForce 8 シリーズも現役で、よくビデオチップとしてビデオカードに採用されています。これらの種類には以下のようなものがあります。
GeForce 200 シリーズ
GeForce GTX 280
GeForce GTX 260
GeForce 9 シリーズ
GeForce 9800 GX2
GeForce 9800 GTX
GeForce 9600 GT
GeForce 9600 GSO
GeForce 8 シリーズ
GeForce 8800 Ultra
GeForce 8800 GTX
GeForce 8800 GTS
GeForce 8800 GT
GeForce 8600 GTS
GeForce 8600 GT
GeForce 8500 GT
GeForce 8400 GS
基本的に上に記載してあるものほど、高性能です。まだGeForce 7 シリーズ(GeForce 7900 GSなど)を搭載しているビデオカードもあります。

ATI製 RADEONシリーズの場合、RADEON HD 4800シリーズ、RADEON HD 3800シリーズ、RADEON HD 3600シリーズ、RADEON HD 3400シリーズ、RADEON HD 2900シリーズ、RADEON HD 2600シリーズ、RADEON HD 2400シリーズが新しいもので、それらの種類には以下のようなものがあります。
RADEON HD 4800 シリーズ
RADEON HD 4870
RADEON HD 4850
RADEON HD 3800 シリーズ
RADEON HD 3870
RADEON HD 3850
RADEON HD 3600 シリーズ
RADEON HD 3650
RADEON HD 3400 シリーズ
RADEON HD 3470
RADEON HD 3450
RADEON HD 2900 シリーズ
RADEON HD 2900 XT
RADEON HD 2600 シリーズ
RADEON HD 2600 XT
RADEON HD 2600 PRO
RADEON HD 2400 シリーズ
RADEON HD 2400 PRO
基本的に上記のものほど高性能です。もう古いものとなりますがRADEON X〜シリーズなどを搭載しているビデオカードもあります。
ビデオメモリー容量
ビデオメモリーは映像データを一時的に保存するところです。このビデオメモリーの容量が多いほど、複雑な描写もスムーズに表示することが可能です。またビデオメモリーの容量が多いほど画像の最大解像度が上がります。ビデオメモリーの容量が不足していると、描画速度が遅くなったりして画面がスムーズに表示されなくカクカクしたように表示される場合があります。

ビデオメモリーの容量ですが、できれば256MB以上欲しいです。Windows Vistaを快適に使えるためにもこのくらいの容量が望ましいです。3Dグラフィックを多用するPCゲームのプレイも考えているのであれば、512MB以上の容量が欲しいです。
SLI、CrossFire
描画性能を高めるためにビデオカードを2枚搭載するモデルもあります。このビデオカードを2枚搭載する技術は、それぞれのメーカーで開発され、nVIDIA製をSLI、ATI製をCrossFireと呼びます。

もしnVIDIA製のビデオチップを搭載するビデオカードを2枚搭載し描画性能を高めるのであれば、ビデオカードとマザーボードがSLIに対応している必要があります。同様にATI製のビデオチップの場合は、ビデオカードとマザーボードがCrossFireに対応している必要があります。
DirectX
DirectX(ダイレクトエックス)とはOSのWindowsに内蔵するマルチメディアプログラムインターフェイス群です。ビデオカードがこのDirectXに対応していると、高い描画性能を発揮できます。特にPCゲームソフトはこのDirectXを使用することが多く、DirectXを使うゲームソフトのパッケージ等を見ると、推奨動作環境のところに「DirectX 9.0c以降」のように表示されています。

DirectXも新しいバージョンが出続けていますので、バージョンの値が変わります。現在の最新バージョンはDirectX 10ですが、これはWindows Vistaでしか利用できません。Windows XPで利用可能なDirectXの新しいバージョンはDirectX 9.0です。販売されているビデオカードで比較的新しいものは最新バージョンに対応していますが、過去に販売されたビデオカードは最新バージョンに対応していない場合があります。PCゲームによってはビデオカードがDirectXの最新バージョンに対応していないとプレイできない場合もあります。
ビデオカードの出力端子
ビデオカードには液晶モニター等のディスプレイに接続するための出力端子があります。主に以下の4種類があります。画質が高い映像を得るためにはデジタル接続が可能なDVI-DかDVI-I、HDMIが必要です。DVI-Iはアナログ接続も可能なので、アナログ接続のみ対応の液晶モニター、デジタル接続のみ対応の液晶モニターにも対応できますので便利です。HDMI端子は、映像コンテンツの再生やPCゲームなどを高画質で楽しむためにHDMI入力端子が搭載された大画面テレビや液晶モニターにつなげるときに役立つでしょう。

出力端子 特徴
D-Sub 15pin
(アナログRGB)
(VGA)
アナログ信号の出力しています。液晶モニター等の入力端子にもこのD-Sub 15pinを搭載しているものが多いこともあって、ほとんどのマザーボードが搭載しています。ビデオカードではこの出力端子を搭載していないものが多いです。
DVI-D
(DVI24pin)
デジタル信号のみ出力しています。デジタルはアナログよりも高画質表示が可能なので、ほとんどのビデオカードにはデジタル信号で出力することが可能な出力端子DVI-DまたはDVI-Iが付いています。
DVI-I
(DVI29pin)
デジタル信号とアナログ信号を出力しているため、アナログ、デジタルの両者に対応しています。よって液晶モニターがアナログ接続のみ可能の場合でも対応できます(変換ケーブルが必要)ので、DVI-Iを搭載してるビデオカードが多いです。
HDMI 映像と音声データを同時にデジタル信号で出力する端子です。1本のケーブルで接続可能です。
PCゲームとビデオカード
PCゲームを快適にプレイしたい場合、高性能なビデオカードを選ぶ必要がありますが、どの程度の性能のビデオカードを選べば良いかわかりにくいものです。その場合はプレイしたいPCゲームのオフィシャルサイト等に必要なパソコン環境が載っており、必要なビデオカードのスペックも表記されている場合が多いので参考にすると良いでしょう。またPCゲームはあるビデオカードとは相性が悪く正常に動作しない事も起こりうるのですが、それに関する情報もPCゲームのオフィシャルサイトに掲載されている場合があります。

しかし、PCゲームが公式的に推奨しているパソコンの動作環境は最低限必要なスペックである事が多く、実際にゲームを快適にプレイしたい場合はもっと余裕のあるスペックが必要になるケースが多いです。そこで他に各パソコンショップが販売するゲーム推奨モデルを参考にする手があります。推奨モデルではあるゲームの動作環境を満たし正常に動作する事も確認されていますし、ビデオカードの他にCPUやメインメモリーの容量も十分快適にプレイできるスペックになっていますので大変参考になるでしょう。フェイス、マウスコンピューター、ツクモ等のパソコンショップではゲーム推奨モデルのラインナップが豊富です。
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2008/09/17 更新