GeForce TITAN シリーズと TESLA シリーズの違い

GeForce TITAN シリーズは民生用、TESLA シリーズは業務用

2013年に、nVIDIA 社が GeForce GTX TITAN を発売しました。GeForce GTX TITAN は、GeForce TITAN シリーズ初となるビデオチップ製品であり、従来の GeForce 700 シリーズ等のビデオチップ製品とは異なる特徴を持ちます。

TESLA シリーズは、主に科学技術計算での使用に適した業務用ビデオチップ製品であり、GeForce TITAN シリーズは TESLA シリーズと同じコアを採用し、主に PC ゲームでの使用に適した民生用ビデオチップ製品です。

GeForce TITAN シリーズは、TESLA シリーズと似ていますが、幾つか違いがあります。ここでは、GeForce TITAN シリーズ初となる GeForce GTX TITAN 発売時点における TESLA シリーズとの主要な違いを見ていきます。

GeForce TITAN シリーズでは、GeForce GTX TITAN だけで終わらず、新しいビデオチップ製品が発売されると思われますが、その新しいビデオチップ製品の仕様次第で、以下の GeForce TITAN シリーズと TESLA シリーズとの違いは当てはまらなくなる可能性があります。

GeForce TITAN シリーズと TESLA シリーズの主な違い

ECC メモリー

TESLA シリーズでは、長時間にわたって計算を正確に行い続けられる信頼性の高さが求められますので、ビデオメモリーは ECC メモリーです。ECC メモリーであれば、データのエラーを検出し訂正ができますが、コストが上がります。

GeForce TITAN シリーズのビデオメモリーは、TESLA シリーズほど信頼性の高さは求められませんので、ビデオメモリーは ECC メモリーではありません。信頼性を高くするために ECC メモリーにするよりは、コストを下げて非 ECC メモリーにする方が妥当です。

映像出力端子の有無

TESLA シリーズは、大規模な計算処理を行わせるために使用され、画面出力を行わせる必要が無いため、基本的に画面出力機能が無く、ビデオカードに映像出力端子はありません。TESLA シリーズでも、ビデオチップ製品によっては画面出力機能があり、ビデオカードに映像出力端子があります。

GeForce TITAN シリーズでは、PC ゲーム等のグラフィックス処理を行わせ、さらに画面出力も行わせる必要があるため、画面出力機能があり、ビデオカードに映像出力端子があります。

消費電力

TESLA シリーズと GeForce TITAN シリーズは、全体で見たらどちらも消費電力は高いですが、TESLA シリーズの方が消費電力が低く、GeForce TITAN シリーズの方が消費電力が高いです。ただし、大きな差はありません。

性能を高めるためには消費電力の増大は避けられないですが、TESLA シリーズは多くのビデオカードをサーバーに搭載して動作させる使い方をされるため、消費電力と発熱量を抑える事も重視しなければならず、なるべく消費電力を抑えるように作られています。消費電力を抑えられれば、発熱量も抑えられます。

GeForce TITAN シリーズでは、通常は1枚のビデオカードをパソコンに搭載して動作させる使い方をされるため、消費電力と発熱量を抑える事も重要ですが、1枚のビデオカードのみでの性能の高さが重要ですので、消費電力を抑える事よりも性能の高さを優先して作られています。

そのため、TESLA シリーズと GeForce TITAN シリーズを比べると、GeForce TITAN シリーズの方がコアクロック、メモリークロックが高いです。

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2023/09/07 更新