しかし、製造コストが高くなり、かつ大量生産によるコストダウンが望めないほど需要が少ないインターフェース規格の組み合わせ方だと、変換アダプターを製造するメーカーは現れづらく、結果として変換アダプターが見つかりにくくなります。
そのため、ここでは変換アダプターの見つかりやすさを基準ににして、変換可能なインターフェース規格の組み合わせについて記載します。
変換アダプターが見つかりやすいインターフェース規格の組み合わせであれば変換可能とし、変換アダプターが見つかりにくいインターフェース規格の組み合わせであれば変換は難しいとします。
また、2014年8月18日時点の変換アダプターの流通状況を基にしています。変換アダプターは、製造コストや需要が変わる事によって、流通状況が変わる可能性がありますので、変換可能かどうかの判定も変わる可能性があります。
変換の可否で使用する各記号の意味
○:変換アダプターが広く流通しており、見つかりやすいため、変換可能
△:変換アダプターがあまり流通しておらず、見つけにくいですが、変換可能
×:変換アダプターがほぼ流通しておらず、見つけにくいため、変換は難しい
映像出力側 インターフェース規格 |
映像入力側 インターフェース規格 |
変換の可否 |
---|---|---|
D-sub 15pin (アナログ RGB、VGA) |
DVI-D | △(※1) |
HDMI | △(※1) | |
DisplayPort | ×(※2) | |
DVI-I (DVI29pin) |
D-sub 15pin | ○(※3) |
DVI-D | ○(※3) | |
HDMI | ○(※4) | |
DisplayPort | ×(※2) | |
DVI-D (DVI24pin) |
D-sub 15pin | △(※5) |
HDMI | ○(※4) | |
DisplayPort | ×(※2) | |
HDMI | D-sub 15pin | ○(※6) |
DVI-D | ○(※4) | |
DisplayPort | ×(※2) | |
DisplayPort | D-sub 15pin | ○(※7) |
DVI-D | ○(※8) | |
HDMI | ○(※8) |
(※2)DisplayPort は遅れて登場した事もあり、DisplayPort への変換が必要になるケースが発生しにくく需要が少ない。
(※3)DVI-I は、アナログ信号での出力とデジタル信号での出力に対応しており、D-sub 15pin、DVI-D に接続可能なインターフェース規格です。
(※4)DVI-I(DVI-D)のデジタル信号と、HDMI のデジタル信号は同じ伝送方式のため変換が容易です。
(※5)デジタル信号からアナログ信号への変換が必要となります。
(※6)デジタル信号からアナログ信号への変換が必要となります。特に HDMI 出力端子搭載ノートパソコンと、D-sub 15pin 入力端子搭載液晶モニターやプロジェクターとの接続で必要になるケースが発生しやすく、需要が多いです。
(※7)映像出力側の DisplayPort がアナログ信号での出力に対応していれば、パッシブタイプの変換アダプター、アクティブタイプの変換アダプターどちらでも使用可能ですが、非対応であればアクティブタイプの変換アダプターが必要です。
(※8)映像出力側の DisplayPort が DVI-I(DVI-D)、HDMI の伝送方式でのデジタル信号での出力に対応していれば、パッシブタイプの変換アダプター、アクティブタイプの変換アダプターどちらでも使用可能ですが、非対応であればアクティブタイプの変換アダプターが必要です。