電源ユニットの品質の重要性

どの PC パーツも品質は大事ですが、電源ユニットは各 PC パーツに電力を供給するため、品質が悪いと最悪他の PC パーツを巻き込んでしまいます。たとえマザーボード等の PC パーツが良いものであっても、電源ユニットが悪ければ、総合的に見ればパソコン全体が悪いものになります。

例えば、たまに電圧低下が起きたいり、過剰に電流が流れるような低品質の電源ユニットの場合、マザーボード等の PC パーツを傷め、早期故障の原因になりえます。また、故障とまでいかなくても、動作が不安定の原因にもなりえます。また、品質の悪い電源ユニットは当たり外れが大きいと言われており、外れを引いてしまうと短期で故障する可能性が高くなります。

メーカーやパソコンショップは、電源ユニットの品質に気をつけているはずでしょうが、コスト重視の世の中、品質に心配のある最安値の電源ユニットとまでは行かなくても、できるだけコストを抑える事に貢献する電源ユニットを採用している可能性が高いです。

電源ユニットの品質も重視して選びたい方は、電源ユニットにもよく注目しておく必要があります。

電源ユニットも他の PC パーツと同様に、価格にピンからキリまであり、曖昧な比較だと同じような性能に見える電源ユニット間でも、大きな価格差が出る場合があります。高価な電源ユニットが必ずしも良いものであるとは限りませんが、高品質な電源ユニットは製造コストがかかりますので価格が高いです。また、どんな製品も市場に不良品は出てしまうものですが、不良率を下げるためには、やはりコストがかかりますので、安価な電源ユニットが不良である可能性はわずかですが高い傾向にあります。

よって、電源ユニットの価格を見れば、ある程度は電源ユニットの品質が予測はできますが、パソコンに搭載されている電源ユニットの価格は見えにくいのが現状です。特に国内メーカーや海外メーカーでは、どこかのメーカーから電源ユニットを大量に仕入れてパソコンに採用し、電源ユニットのメーカーや型番等、詳細な情報を非公開にしている場合が珍しくありませんので、電源ユニットはどの程度の価値を持っているのかわかりにくい場合が多いです。

一方ショップブランドを販売しているパソコンショップでは、市販されている電源ユニットを採用している事が多く、メーカーや型番、電源ユニット自体の価格も公開している事が多いので、電源ユニットの情報を入手しやすいです。

電源ユニットもこだわりを持って選びたい方は、ショップブランドの購入を検討してみる事をおすすめします。モデルによっては、何種類かの電源ユニットの中から注文時に選べますので、自分が納得する電源ユニットを搭載するパソコンを購入できます。

パソコン本体の価格を下げるために、電源ユニットは安物が搭載される場合が結構あります。そうでないと価格競争で勝てないので仕方ない面もありますが、安物の電源ユニットでは困る方は注意が必要です。

CPU 等の性能の高低がわかりやすい PC パーツと違って、電源ユニットは安物でもスペック上では高価なものと変わらないように見えるため、しっかりと見極める必要があります。もし、CPU 等の性能が高い割りにパソコン本体が安いと感じたら、電源ユニットに安物が搭載されている可能性が高いです。

安物の電源ユニットは、どうしても高価な電源ユニットに品質面において勝てないところがありますが、安物の電源ユニットでも十分使えます。ただし、最安値で販売されているような電源ユニットは、リスクが大きいです。

また、消費者にとって安い事は良いことですが、長期的に見たら本当に良い事とは限りません。高価な電源ユニットを選ぶと過剰品質となり、コストパフォーマンスが悪くなる面がありますので、無理に高価な電源ユニットを選ぶ必要はありませんが、コストと品質のバランスがとれた電源ユニットが望ましいです。

高性能 CPU や高性能ビデオカードを搭載するハイスペックパソコンでは、安定した大電力が必要なため、価格が高くなっても品質の高い電源ユニットが欲しいです。安物の電源ユニットでも大丈夫でしょうが、動作が不安定となったり、他の PC パーツも含めた寿命の低下や、故障するリスクが上昇する可能性が出てくるためおすすめはできません。

また、粗悪な電源ユニットは、他の PC パーツを巻き込んで故障する可能性が高いため、高価な PC パーツが搭載されているハイスペックパソコンでは、信頼性が高い高品質な電源ユニットが搭載されているのが望ましいです。