パソコンを購入するなら、壊れやすいメーカーのパソコンは選びたくないものですので、特定のメーカーのパソコンが壊れやすいという主張を聞くと、そのメーカーのパソコンを選ぶのは避けたくなるものですが、その前に主張の根拠を確認した方が良いです。壊れにくいという主張に関しても同様です。
もちろん根拠が無い主張は、参考にすべきではありませんが、根拠の内容次第でも参考にすべきではありません。以下は、参考にすべきでは無くなる根拠の例です。
メーカーのイメージ
パソコンに限らず家電製品や車等、日本国内メーカー、特に有名な日本国内メーカーの製品は、壊れにくいというイメージを持っている人は多いです。パソコンでは、有名な日本国内メーカーには、NEC、ソニー、東芝、パナソニック、富士通があります。これら日本国内メーカーのパソコンは、何となく壊れにくそうなイメージを持っている人がいると思います。
海外メーカーでは、デル、ヒューレット・パッカード、レノボが特に有名ですが、これら海外メーカーのパソコンは、何となく壊れやすいイメージを持っている人がいると思います。
イメージ通り正しい事を証明するためには、パソコンの故障率について調査した統計学的に信憑性が高いデータが必要です。単にメーカーのイメージから、特定のメーカーのパソコンは壊れやすい、壊れにくいという主張は、参考にすべきではありません。
個人一人が使用してきたパソコンの故障経験
あるメーカーのパソコンを使ってきたが故障が多かった、故障が少なかったから、特定のメーカーのパソコンは壊れやすい、壊れにくいと主張しているなら、参考にすべきではありません。個人一人が使用できるパソコン台数には限度があり、複数メーカーのパソコンを、それぞれ10台使用したとしても、統計学的に信憑性が高いデータは出せません。
多くの人が、使用してきた1つのメーカーのパソコン台数は10台未満だと思われますが、パソコン台数が少なければ運悪く故障しやすいパソコンが偏ったり、運良く長持ちして故障しにくいパソコンが偏る影響が大きく出ますので、特定のメーカーのパソコンは壊れやすい、壊れにくいとは言えません。
修理に持ち込まれた台数
メーカーを問わず、パソコンの修理を行う修理業者において、特定のメーカーのパソコンが修理を依頼される事が多いので、そのメーカーのパソコンは壊れやすいと主張しているなら、参考にすべきではありません。パソコンの普及台数はメーカーによって異なりますが、普及台数の違いは修理に持ち込まれる台数へ影響します。
例えば、大きなシェアを獲得していて普及台数が多いメーカーのパソコンなら、故障してしまうパソコン台数も多く、修理業者へ持ち込まれるパソコン台数も自然と多くなります。