また、Bluetooth 3.0 までは BR が必ず実装されましたが、Bluetooth 4.0 からは LE のみ実装、または従来から存在していた通信方式のみ実装も可能となりましたので、互換性の有無に注意する必要が出てきました。
Bluetooth 周辺機器は、主にパソコンやスマートフォンと接続して使いますが、互換性がない組み合わせだと接続して使用できません。
一方が LE のみ実装、もう一方が従来の通信方式 BR、EDR、HS のみ実装(EDR や HS は実装されていない場合も含む)という組み合わせだと互換性ない事が分かりますので、実装されている通信方式を仕様等で確認すれば互換性の有無が判断できますが、Bluetooth のロゴでも判断できます。
Bluetooth のロゴは、仕様やパッケージ等に記載されてます。2016年4月1日時点では、以下の Bluetooth のロゴがあります。
Bluetooth のロゴ | 実装されている通信方式 |
---|---|
![]() Bluetooth |
従来の通信方式 BR、EDR、HS(※) |
![]() Bluetooth Smart Ready |
従来の通信方式 BR、EDR、HS(※) LE |
![]() Bluetooth Smart |
LE |
両者で従来の通信方式を利用して通信できるか、LE を利用して通信できれば、接続して使用できますので、Bluetooth のロゴで互換性の有無について整理すると、以下のとおりになります。
今後、BR、EDR、HS、LE に加えて新しい通信方式が登場すると思われますが、その時が来たら、上記の Bluetooth のロゴによる互換性の有無の判断方法は、変わるかもしれません。
また、互換性がある組み合わせでも、両者に同じプロファイルがないと接続して使用できません。プロファイルとは、通信の手順等が定義されたものです。
例えば、Bluetooth 対応マウスがあり、そのマウスはプロファイル HID(Human Interface Device Profile)を持っているとします。そのマウスを、パソコンに Bluetooth 接続して使用したいなら、パソコンもプロファイル HID を持っている必要があります。