W-CDMA の延長線上にある HSUPA、HSDPA、HSPA、HSPA+、DC-HSDPA、DC-HSUPA、DC-HSPA

W-CDMA から発展していった通信規格

携帯電話、スマートフォン等のモバイル端末で使われる通信規格の中に、HSUPA、HSDPA、HSPA、HSPA+、DC-HSDPA、DC-HSUPA、DC-HSPA があります。どれも似たような名称であり、これらの中には別の呼び方が存在するため、整理して把握しにくくなっています。

HSUPA、HSDPA、HSPA、HSPA+、DC-HSDPA、DC-HSUPA、DC-HSPA は、W-CDMA の延長線上にある通信規格であり、全く別物の通信規格ではありません。 どのような順序で W-CDMA から発展していったのか見ていけば、整理して把握しやすくなります。

各通信規格について

HSUPA

HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)は、W-CDMA から発展した通信規格であり、上り方向、すなわち端末から基地局への通信速度が向上しています。

HSDPA

HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)は、W-CDMA から発展した通信規格であり、下り方向、すなわち基地局から端末への通信速度が向上しています。

HSPA

HSUPA と HSDPA は、まとめて HSPA(High Speed Packet Access)と呼ばれます。つまり、HSPA は W-CDMA から発展した通信規格であり、HSPA は複数の通信規格に分かれ、上り方向の通信速度が向上した通信規格が HSUPA、下り方向の通信速度が向上した通信規格が HSDPA です。

HSPA+

HSPA+(High Speed Packet Access Plus)は、HSPA から発展した通信規格であり、上り方向と下り方向の通信速度が向上しています。HSPA+ は、HSPA Evolution、eHSPA(Enhanced HSPA)と呼ばれる場合もあります。HSPA+ は、上り方向と下り方向で複数の通信規格に分かれていません。

DC-HSDPA

DC-HSDPA(Dual Cell High Speed Downlink Packet Access)は、HSPA から発展した通信規格であり、下り方向の通信速度が向上しています。周波数帯域を二重化して同時に使用し通信速度を向上させるため、HSDPA の頭に Dual Cell(デュアルセル)が付きます。

上り方向の通信速度は向上していませんので、DC-HSDPA と呼ばれる事が多いですが、DC-HSPA と呼ばれる場合もあります。

DC-HSDPA を利用すれば、HSDPA の下り方向の通信速度が2倍になりますが、DC-HSDPA は HSPA+ と組み合わせる事ができ、DC-HSDPA と HSPA+ を組み合わせれば、HSPA+ の下り方向の通信速度が2倍になります。

DC-HSUPA

DC-HSUPA(Dual Cell High Speed Uplink Packet Access)は、HSPA から発展した通信規格であり、上り方向の通信速度が向上しています。DC-HSDPA とは通信速度が向上している方向が逆であり、後は DC-HSDPA と同様です。

日本国内では、DC-HSUPA を使用した通信サービスは提供されませんでしたので、DC-HSUPA という用語を見かける事はあまりありません。

DC-HSPA

DC-HSDPA と DC-HSUPA は、まとめて DC-HSPA(Dual Cell High Speed Packet Access)と呼ばれます。

DC-HSDPA は DC-HSPA と呼ばれる事があり、DC-HSUPA という用語は広まらなかったため、DC-HSPA は DC-HSDPA の事を示している場合が多いです。

W-CDMA
HSPA(HSUPA、HSDPA)
HSPA+ DC-HSPA(DC-HSDPA、DC-HSUPA)(※)
(※)HSPA+ と組み合わせて使える通信規格


2016/01/29 更新