通常の HDD にもハイブリッド HDD にもデータを保存可能な磁気ディスクがありますが、ハイブリッド HDD ではフラッシュメモリーにもデータを保存可能です。
フラッシュメモリーは、磁気ディスクよりもデータ読み込み速度が早いため、フラッシュメモリーに読み込み頻度が高いデータを保存しておく事で様々なメリットが生まれます。
例えば、OS を起動する際は、様々なデータを読み込む必要がありますが、そのデータがフラッシュメモリーに保存されていればデータを素早く読み込めるようになり、OS の起動時間が短縮します。
また、フラッシュメモリーは、磁気ディスクよりもデータ書き込み速度が早いです。データ書き込み時は、フラッシュメモリーに書き込み、その後に磁気ディスクへデータを移動させる事で、データ書き込み速度の向上も実現します。
フラッシュメモリーを経由する形になるので、磁気ディスクへ書き込みが完了するまでの時間は長くなりますが、フラッシュメモリーから磁気ディスクへのデータ移動はハイブリッド HDD にまかせれば良く、パソコンの頭脳的存在の CPU は、フラッシュメモリーにデータ書き込みが完了すれば、次の処理に早く移れます。
ハイブリッド HDD と HDD の違う点 |
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・ハイブリッド HDD にはフラッシュメモリーがあるが、HDD には無い ・ハイブリッド HDD はフラッシュメモリーを活用し、HDD よりもデータ読み書き速度が速い |