まず、D-sub についてですが、D-subminiature の略であり、コネクターの規格です。D-subminiature には複数の種類があり、それぞれコネクターの形状やピン数が異なります。
D-subminiature の種類には、ピン数が少ない方から並べると、D-sub 9 ピン、D-sub 15 ピン、D-sub 23 ピン、D-sub 25 ピン、D-sub 50 ピン、D-sub 68 ピンがあります。
D-sub 15 ピンは、さらに2種類に別れます。どちらもピン数は15ですが、通常の D-sub 15 ピンはピンが2列となっており、ミニ D-sub 15 ピンはピンが3列になっています。ピンを3列にしてコネクターを小型化しているため、ミニという言葉が付きます。
D-sub 15 ピン | ピンが2列 |
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ミニ D-sub 15 ピン | ピンが3列 |
通常の D-sub 15 ピンは、一部のパソコンとディスプレイを接続する端子に使われましたが、ミニ D-sub 15 ピンの方が広く普及し、通常の D-sub 15 ピンは廃れました。
そのため、パソコンや液晶ディスプレイ等の映像入出力端子の仕様に D-sub 15 ピンと記載されていた場合、ミニ D-sub 15 ピンと判断して問題ありません。
また、ミニ D-sub 15 ピンはコネクターの規格であり、映像データの伝送のみに使われるために作られたものではありません。ミニ D-sub 15 ピンは、あるゲーム機のコントローラーの接続端子にも使われた事があります。
映像データの伝送に使われるミニ D-sub 15 ピン端子は、VGA 端子、またはアナログRGB端子と呼ばれますが、パソコンや液晶ディスプレイ等にあるミニ D-sub 15 ピン端子は、VGA 端子、またはアナログRGB端子と判断して問題ありません。
恐らく、ミニ D-sub 15 ピンが廃れるまで、パソコンや液晶ディスプレイ等で、ミニ D-sub 15 ピン端子が映像データ伝送以外に使われる事はないと思われます。