まずは ATA から見ていきますが、ATA はマザーボードと HDD 等との接続に使われているインターフェースであり、以下の規格 ATA-1 〜 ATA-7 が作られてきました。
ANSI 規格名 | 通称 |
---|---|
ATA-1 | IDE |
ATA-2 | Enhanced IDE |
ATA-3 | Enhanced IDE |
ATA-4 | Ultra ATA/33 |
ATA-5 | Ultra ATA/66 |
ATA-6 | Ultra ATA/100 |
ATA-7 | Ultra ATA/133 |
上から下へ行くほど新しい規格であり、データ転送速度の向上や機能の追加等が行われながら新しい規格が登場してきましたが、これら ATA-1 〜 ATA-7 をまとめて ATA と呼びます。
ATA-1 〜 ATA-7 それぞれには通称がありますが、通称の IDE 〜 Ultra ATA/133 をまとめて IDE と呼ぶ事があります。本来は、IDE は ATA-1 の通称となります。
ATA の後継として、Serial ATA が登場しましたが、ATA と Serial ATA には互換性がないため、明確に区別する必要がありましたが、そこで出てきたのが ATA を Parallel ATA と呼ぶ事です。
ATA ではデータを並列に転送(Parallel 転送)しており、Serial ATA ではデータを順番に転送(Serial 転送)していましたので、ATA は Parallel ATA と呼ばれるようになりました。
まとめると、HDD の仕様には、インターフェースが IDE と記載されていたり、または ATA、Parallel ATA と記載されていたりしますが、同じインターフェースと認識して問題ありません。