CPU のマイクロアーキテクチャとは

マイクロアーキテクチャとは、CPU の設計の事を指します。

設計によって CPU の性能が決まってくるため、CPU のメーカーは早いペースで設計開発を行い、新しい設計には新しい技術を投入し、CPU の性能を向上させてきました。

タブレット PC 等の小型パソコンでは、性能だけでなく消費電力の低さや発熱量の小ささも求められますが、そのような CPU の設計は、消費電力や発熱量を抑える作りになっています。

同じ設計、すなわち同じマイクロアーキテクチャの CPU でも、様々な用途に求められる性能と機能に対応するため、機能の有無等の差別化が行われて作り分けられているため、複数の製品が存在します。

そのため、同じマイクロアーキテクチャの CPU でも、製品によって仕様が異なりますが、マイクロアーキテクチャが新しくなれば大きく仕様が変わって性能や機能が向上しており、新しい CPU であると判断しやすいよう、新旧区別するために CPU はマイクロアーキテクチャ名と共に呼ばれる場合があります。

例えば、インテル社の高性能 CPU のブランド名 Core i7 は、マイクロアーキテクチャが新しくなるごとに、性能と機能が大きく向上してきましが、ブランド名だけではマイクロアーキテクチャが新しいのか古いのかわからないため、マイクロアーキテクチャ名と共に呼ばれる場合があります。

例えば、Core i7 のマイクロアーキテクチャは、Nehalem、Westmere、Sandy Bridge、Ivy Bridge、Haswell と新しくなっていきましたが、マイクロアーキテクチャ Haswell の Core i7 の発売後は、新しい Core i7 である事をわかりやすく判断できるよう Haswell の Core i7 等と呼ばれる事が、よく見られました。