液晶モニターはテレビとしても使えるのか

パソコン用液晶モニターの低価格化が進み、２４型といった比較的大きな画面サイズの液晶モニターでも、安いものであれば３万円台となっています。

よって、パソコン用液晶モニターを、テレビとして使えば節約になるのではと考えられます。なぜなら、一般的な２４型程度の液晶テレビの価格を見ると、２倍以上となる６万円を超える商品が多いからです。

ただし、液晶モニターには、たいていテレビアンテナ端子が付いていませんので、パソコンにテレビチューナーが必要ですが、元々パソコンにテレビチューナーがあれば問題ありませんし、後から付けるとしても、１〜２万円程度の費用で済みます。

液晶モニターをテレビとして使用する事は、難しくありません。しかし、液晶モニターと液晶テレビとの間には、性能の差があります。それは、両者はそれぞれの使用目的に合わせて作られているからです。

特に液晶テレビは、動く映像の表示がメインなため、なめらかにきれいに映像を表示する性能に優れ、画面を斜めから見ても、正常に見られるようになっています。

一方の液晶モニターは、パソコンから出力される映像を表示するのがメインですが、ほとんど静止しているものが多く、動く映像の表示は得意ではありません。また、画面を斜めから見ると、明るさや色の表現の質が落ちやすいです。

よって、液晶モニターをテレビとして使うには不十分なところがあります。画質をあまり気にせず個人でテレビ視聴を楽しむのであれば液晶モニターでも十分でしょうが、リビングに設置して家族皆でテレビ視聴を楽しむのであれば、液晶テレビを使用するのが望ましいです。

液晶モニターは、液晶テレビの代わりにはならないとは、言い切りません。高価な液晶モニターとなると、話は別です。同じ画面サイズの液晶テレビと同等の価格以上の液晶モニターだと、テレビ視聴にも十分使える性能を持っている事が多いです。

特に、テレビの視聴用途にも使える液晶モニターであれば、十分液晶テレビとしても使えるでしょう。そのような液晶モニターは、各メーカーから販売されており、テレビ視聴に向いたスペックを持つ事が、カタログや仕様に書かれています。