液晶ディスプレイも、画面サイズが大きくなれば、文字等の表示サイズも大きくなりそうですが、大きくなるとは限りません。その理由は、ドットピッチと Windows の仕組みにあります。
ドットピッチとは、1インチ当たりのドット数を表します。単位は dpi(dot per inch)が使われ、100dpi であれば1インチ当たり100個のドット数が存在します。
Windows では、使用する液晶ディスプレイのドットピッチを想定して作られており、そのドットピッチを持つ液晶ディスプレイを使用すれば、文字等は Windows が想定した通りの表示サイズになります。
もし、ドットピッチが異なる液晶ディスプレイに変えれば、ドットピッチ次第で文字等の表示サイズが小さく、または大きくなります。
ドットピッチが小さくなれば、文字等の表示サイズは大きくなりますが、ドットピッチが大きくなれば、文字等の表示サイズは小さくなります。
ドットピッチ | 文字等の表示サイズ |
---|---|
小さくなる | 大きくなる |
大きくなる | 小さくなる |
例えば、実際にはありえないですが、ドットピッチが 10dpi、20dpi の液晶ディスプレイが存在したとします。また、Windows は、1文字に縦横10ドット程度使用して表示するとします。
このように仮定した場合、それぞれの液晶ディスプレイに文字Aを表示すると、以下のようになります。
画像「(1)ドットピッチ 10dpi」は、10dpi の液晶ディスプレイに文字Aを表示した様子を表しており、画像「(2)ドットピッチ 20dpi」は、20dpi の液晶ディスプレイに文字Aを表示した様子を表していますが、文字の表示サイズが小さくなっているのが分かります。
このようにドットピッチが大きくなれば、文字等の表示サイズは小さくなりますので、画面サイズが大きい液晶ディスプレイに変えても、変える前よりもドットピッチが大きくなっていたら、文字等の表示サイズは小さくなります。
もし文字等の表示サイズを大きくしたいために液晶ディスプレイを買い替えるなら、ドットピッチが大きくなるように選ぶ必要があります。