Celeron のプロセッサー・ナンバーは、「プリフィックス」+「3桁の数字、または4桁の数字」+「サフィックス」で表されます。製品によっては、プリフィックスやサフィックスは付きません。
例えば、Intel Celeron Processor G530T のプロセッサー・ナンバーは、「G530T」です。
Celeron の上位には Pentium がありますが、Pentium も同様に Pentium Dual-Core は、後にブランド名が Pentium へ改名されました。Pentium Dual-Core の後に発売された Pentium のプロセッサー・ナンバーも「プリフィックス」+「3桁の数字、または4桁の数字」+「サフィックス」で表され、プリフィックスや数字、サフィックスの見方は、基本的に同じです。
プリフィックス
プリフィックスは、製品の特徴を表します。Celeron には、以下のプリフィックスがあります。- G
- デスクトップパソコン向けプロセッサー。
- J
-
デスクトップパソコン向けプロセッサー。CPU コアに Atom のマイクロアーキテクチャを採用しています。
Atom のマイクロアーキテクチャを CPU コアに採用した CPU は、基本的に CPU ブランド名 Atom で発売されますが、第3世代の Atom のマイクロアーキテクチャ Silvermont から、Atom に加えて Pentium、Celeron としても発売されています。ノートパソコン向けプロセッサーでは、プリフィックスが N となります。 - N
- ノートパソコン向けプロセッサー。CPU コアに Atom のマイクロアーキテクチャを採用しています。
- B
- ノートパソコン向けプロセッサー。CPU コアにマイクロアーキテクチャ Sandy Bridge を採用しています。同じマイクロアーキテクチャ Sandy Bridge を採用した Celeron で、低消費電力な製品にはプリフィックス B が付いていません。
サフィックス
サフィックスも製品の特徴を表します。Celeron には、以下のサフィックスがあります。- T
- 低消費電力プロセッサー。
- M
- ノートパソコン向けプロセッサー。
- U
- 超低消費電力プロセッサー。(ノートパソコン向けに付く。)
- Y
- 極低消費電力プロセッサー。(ノートパソコン向けに付く。)
- C
- 組込み機器向けプロセッサー。(プラットフォーム Crystal Forest Gladden 向けのプロセッサー。)
- E
- 組込み機器向けプロセッサー。
また、採用マイクロアーキテクチャの変更等、大きく仕様が変わるとプリフィックスやサフィックスの付き方が、がらりと変わる事があります。
そのため、プリフィックスやサフィックスは目安とし、どのような特徴を持つ製品なのかは、製品の仕様を確認する事も必要です。
3桁の数字、または4桁の数字
「3桁の数字、または4桁の数字」は、数字が大きいほど機能と性能に優れている事を表しますが、必ずしも数字が大きい順に優れているとは限りません。「3桁の数字、または4桁の数字」は目安とし、どのような機能と性能を持つのかは、製品の仕様を確認して比較する必要があります。また、数字の大きさを比較する際は、基本的に同じシリーズに属する製品で行います。Celeron は、シリーズごとに分けて製品を販売しており、例えば Celeron G500 シリーズには、G530、G530T、G540、G540T、G550、G550T、G555 がありますが、同シリーズ内の製品を比較した際に、数字が大きいほど機能と性能に優れていると言えます。ただし、繰り返しになりますが、必ずしも数字が大きい順に優れているとは限りません。
新しいシリーズほど数字が大きい傾向があるため、一部のシリーズに限れば、シリーズをまたいで比較した場合も数字が大きいほど機能と性能に優れていると言えますが、全体のシリーズとなると、そうは言えません。