Core M シリーズは、タブレット PC や 2 in 1 ノートパソコン(ハイブリッド PC)等のモバイルパソコンに特化されていますので、「M」は Mobile の M と思われます。
「-」は区切り文字であり、ショップによっては「-」の代わりにスペースを使っているところもあります。
Core M シリーズのマイクロアーキテクチャは Broadwell ですが、同マイクロアーキテクチャの CPU には Core i シリーズ第5世代も存在し、Core i7-5500U 等のように「-」に続く数字は5であり、第5世代である事を表します。
これに合わせて Core M シリーズも、「-」に続く数字は5にしたと思われます。Core M シリーズは、マイクロアーキテクチャは Broadwell から登場したので、Core M シリーズとしては第1世代ですが、Core i シリーズ第5世代と同じマイクロアーキテクチャは Broadwell である事を分かりやすくするため、5にしたと思われます。
マイクロアーキテクチャ Broadwell の CPU には、Pentium や Celeron もあり、こちらでは Core i シリーズ第5世代に合わせて数字の先頭を5にはしていませんが、Core M シリーズ は Core i シリーズとブランド名が似ており、Core i シリーズ第5世代に合わせないと別世代の Core i シリーズのマイクロアーキテクチャの CPU と誤解される可能性が高いため、Core i シリーズ第5世代に合わせていると思われます。
「サフィックス」は、製品の特徴を表します。基本的に「サフィックス」は最も後ろに付きますが、Core M シリーズでは数字の間に入っています。Core i シリーズ第5世代とは別ブランドである事を分かりやすくするために、「サフィックス」の位置が変わっていると思われます。もし、Core i シリーズ第5世代と同様に最も後ろに「サフィックス」が付いていたら、M と i の違いを見落とすと Core i シリーズ第5世代であると誤解してしまう恐れがあります。
「サフィックス」は、標準的な製品とは異なる特徴を持っている製品に付けられますが、2015年1月16日時点では Core M シリーズの全ての製品に以下のサフィックスが付いています。
- Y
- 極低消費電力プロセッサー。
「a,c」は、一部の製品に付き、仕様が若干異なる事を表します。2015年1月16日時点では Core M-5Y10、Core M-5Y10a、Core M-5Y10c にて「a,c」が付きます。
仕様の違いについてですが、Core M-5Y10a と Core M-5Y10c は、Core M-5Y10 と違って TDP を 3.5W まで下げて設定できます。Core M-5Y10 は 4W まで下げられます。
他に、Core M-5Y10c は、グラフィックス定格周波数が 300MHz、Core M-5Y10 と Core M-5Y10a は 100MHz という違いもあります。